内田 文雄

2018 30 Jul

クライアントの変遷変化!

弊社は中国上海で起業して今年の6月で丸7年が過ぎました。ファーストリテイリングを退職し50歳で起業、時間が経つのは早いですねあと数年で還暦...。この丸7年間のクライアントの変化を見ると、中国の小売りビジネスの変化も僅かながら垣間見えてきます。

 

【立ち上げ期】

起業したばかりの2011年の頃は、「日系ブランドの中国進出支援、売場指導」が主な業務でした。某109系ブランドローンチに携わり毎日毎日入店し、売場をローカルスタッフと共に編集していました。

 

このブランド以外にも日系の某レディスブランド、そして中国ローカルメンズブランドのVMD支援を日々行っていました。クライアント本部での指導よりも現場(店)が私の仕事場でした。この頃はあの尖閣問題(2012年)で日中関係が悪化する前、中国へ日系企業進出熱が高い時期でもあり、事実として多くの日系アパレル企業からのお声掛けを頂きました。

 

ただ日中関係悪化もありいざ進出となると二の足を踏む先が多く、今後の弊社事業を考えた場合に中国アパレルをクライアントとして持つべきだと痛感しました。

この時期のクライアント比率は日本:中国  8:2の割合でした。

 

 

【中国アパレル支援期】

立ち上げ期から2016年までの5年間は、いわゆる中国大手アパレル企業(レディス、メンズ、キッズなど)からのお声掛けを多く頂き、各クライアント本部でオーナーはじめ、幹部クラスの方々に商売のロジック解説や、組織体制、仕組み作り、業務標準化、週次業務サイクル構築、PDCA思考、商品→売り方→売場の連携...など、現場(店)よりもPPT資料、ホワイトボードにどんどん文字や体系化を図式化したり、と討議に時間を掛ける指導スタイルに変化してきました。

 

昔いた日本のアパレル企業の姉妹ブランドの中国ローンチの支援(後半から日本の業務改善も加わりましたが)の仕事を2年ほどしていましたが、この頃のクライアント比率は日本:中国  2:8と立ち上げ期から完全に逆となりました。ただこれは当初から弊社が進みたい方向性であったので読みが当たったのだと思います。

 

 

【中国リテイル(非アパレル)支援期】

昨年2017年から今年にかけてはクライアント比率は日本:中国  0:10と、完全に100%が中国クライアントとなりました。

そして大きな変化は非アパレルの企業の方々からのお声掛けを多く頂くことになりました。アパレル企業は少なく、粉ミルク製造小売り、子供用品企画製造販売、化粧品販売、ベット企画製造販売、今後は新たに家電メーカー、商業施設開発...なども加わる可能性があります。

 

これら多くのクライアントからは「商売のロジック、思考を学びたい」「業務精度を向上させたい」「業務標準化させたい」...という依頼が主となっています。

非アパレルのクライアントが増えたことと同時に、1線都市ではなく、2、3線都市に本部がある企業からの声掛けが増えています。こちら中国も大都市集中から地方の経済発展が著しく地方の時代に変わりつつあり、全国区のビジネス、商売一辺倒(将来の進むべき道が全国で有名になる)ではなく、その地方、地域でNo.1になる!というような姿勢に変化していると、各クライアントのオーナーさんと話をしていて実感しています。

そりゃそうですね...例えば一つの省でも人口は8,000万人〜9,000万人と日本の人口の60-70%を占めるのですから。ここのパイをしっかり押さえるだけでも並大抵ではありません。

 

余談ですが、セミナー登壇(多くの異業種の方々が参加される公開セミナーと、一企業内で行う社内セミナー)増加も、昨年辺りからの大きな変化です。

 

またいま中国で流行っている自己啓発(マネジメント、マーケティング、経済、語学 ...)有償動画視聴サイトに、他のコンサル企業と組んで私もデビューしました。これは私が1日8時間で実施した或るセミナーを編集して、販売しているものです。広い中国、セミナーに参加出来ない方々への新たな拡販策です。

7月28日に行ったベッド企業の社内セミナーでの登壇

ベッド企業の新規OPEN店舗チェック

 

 

【将来】

恐らく再来年(2020年)位までは、今と同じように非アパレル企業をクライアントとして、支援をさせて頂くことになるのだろうと予測しています。私自身は35年間VMDを生業としてきましたが、起業してからの7年間はVMD(いわゆる売場編集実践)だけをやった時期は最初の1年ほど、その後のほとんどをIMD(インストア・マーチャンダイジング)、つまり店舗起点、顧客起点の商品企画の重要性を説い続けています。

 

中国は世界中のどこよりもEC隆盛の国ですが、リアル店舗が蔑ろにされる傾向がありますが、今の中国の状況を見ていると、とどのつまり店舗/顧客起点という基本軸は今後もブレることは無いと考えています。それをこれから数年は愚直に実行し指導に繋げていきます。

 

それでは!