六本木 真弓
『環境』考 Ⅱ
環境問題において、各社の取組みが話題となっている。
プラスチックから紙へ! リサイクル・ポリエステルへ!
昨日、渋谷を歩いていて実感したのはアパレル店頭でも「環境」に配慮した取り組みが増えたことだ。
今は欧米ブランドが中心だが、日本企業でも広がりつつある。

ZARAの入り口正面での環境対策展示スペース
『ZARA TRF × Join Life』 「テンセル リオセル」繊維の説明

『ZARA TRF × Join Life 』「リサイクル・ポリエステル」繊維の説明
「ザラ(ZARA)」などを展開するインデックス社のパブロ・イスラ(Pablo Isla)会長が、7月の株主総会においてサステナビリティに関する中長期計画を発表。
2025年までにグルーがプ全体で最も使用量が多い原料であるというビスコースを100%サステナブルなものに切り替える。
綿、麻、ポリエステルなどは、オーガニックおよびリサイクル素材に変更する予定だと言う。
一連のZARAの店頭展示はサステナビリティへの強い意志の表明と見える。
H&Mのレジカウンターでは、ショッピングバッグが一枚20円で販売されているが、ほとんどの購買客は持参のバッグに商品を入れて持ち帰っている。
H&Mでは、2018年9月から世界的にグループにおけるショッピングバッグの紙製品化、有料化を進めている。
有料化による余剰金(紙製バッグの製造コストを除いた分)は、全てWWFジャパンへ寄付するという。WWFジャパンとしてもアパレル企業との地球環境問題への取組みは初めてである。海洋ゴミ、プラスチック汚染対策にその寄付金を利用するという。

H&M 「紙製ショッピングバッグ」
ファーストリテイリングでも、2020年1月14日からは、『環境配慮型の紙袋』を日本国内のユニクロとジーユー全店舗で1枚一律10円(税抜)に有料化する。

ユニクロ 「紙製ショッピングバッグ」
今や、国連気候行動サミットでの、スゥエーデンの高校生の発言が話題となっている。
次世代から抗議の声が上がっているにもかかわらず、各国首脳の温度差が目立ち、「2050年に温暖化ガスの排出をゼロにする」という目標達成の見通しが立たない。
現役世代が、手近な問題ででも少しずつ進めていく責務があると自覚したい。
㈱六本木事務所