六本木 真弓
2018
20
Sep
G to G リサイクル
Garment-to-Garment
2007年に日本環境設計㈱は、再生ポリエステル製造事業の研究開発をスタート。

日本環境設計㈱の北九州響工場は2017年12月17日に、繊維リサイクルの試運転開始。2018年2月には服から服を作る「サーキュラーエコノミー」を実証する「BRING」Tシャツの販売を開始。
一方、香港では、H&Mの財団が「要らない服が新しい服に生まれ変わる」リサイクル技術を開発推進するプロジェクトに投資。
9月3日、H&MファウンデーションとHKRITA(香港繊維アパレル研究開発センター)は、共同で布地のリサイクル施設を公開した。
広くアパレル業界に利用を促進し、廃棄物ゼロの100%循環型リサイクルを浸透させるのが目的という。
Novetex Upcycling Factory
熱水処理によるリサイクル技術を用いたシステム。1日1トンのリサイクルファイバーを生み出す生産ラインを3ライン持っている。
また、香港の紡績会社「ノヴェテックス」のコラボレーションで生まれた衣類のリサイクルシステムも公開されている。
少子高齢化が進む日本では、廃棄衣料に関する意識が低い。
しかし、世界を見わたすと人口増加により廃棄衣料に対する意識は高い。これからファッションの年間消費量も6200万tから1億200万tと65%も増加することが見込まれているという。
H&Mは、香港で『超循環型』リサイクル企業に投資を行い、循環型ファッション業界の発展のスピードを上げる事に協力している。
官民のサスティナブル意識の差がサスティナブル実現のスピードの差に繋がっている。
日本は、世界のサスティナブルのスピードにキャッチアップできるのか、差が拡がるだけなのか?
これからが、見ものである。
㈱六本木事務所