六本木 真弓

2019 11 Apr

「ヘルス・ケア考」

進むヘルスケアビジネス

米国では、IT技術を活用した民間主導のヘルスケアシステムを駆使し医療コスト削減が急速に進んでいる。

 

プライマリケアを手掛ける「One Medical」は、会員制診療サービスだ。創業は2007年だが2018年に392億円の資金をカーライルから調達し事業を拡大中である。

医療とITを組み合わせた既存のクリニックのシステムを根本から変えようと、最新のシステムを駆使している。

 

 

2014年創業の医療関連ベンチャーの「パセリへルス社」も同様。

月額150ドルの会員制で1年間に医師の面談、ヘルスコーチの面談がスムーズに予約が可能だ。

サービスは健康保険適用外だが、この種のサービス企業が続々登場し始めている。

アメリカのデジタルヘルス周りでは、これまで存在しなかったような業界の形が生まれている。

「医療」「ITテクノロジー」と、「ビジネス」が混然一体となり『デジタルヘルス』が『ヘルスケア』そのものになりつつある。

 

 

そんな中でApple社は「Health Kit」などのプラットフォーム提供や臨床研究に乗り出し、世界一のヘルスケア企業になろうとしている。

大手企業もベンチャー企業も、こぞってチャレンジしているヘルスケア分野に、日本も果敢にキャッチアップしたい。

 

 

㈱六本木事務所