生地 雅之

2024 10 Jun

大手企業の人事異動

春は人事異動の季節です。

今まで大手企業の課長以下に人事異動は割にミスをした人の排除がメインであり、その人が消えている玉突き人事が横行していたのです。

その人を隠すのに、関係ない人まで異動させてきたのが通例で、引き算すれば誰が消えたかは明白に判るのです。内はもうやっていないと言われる企業もあるのですが、まだまだ、

 

基本店長(大型店を除く多店舗化したチェーン店の小売業なら課長級)は異動・昇格されてきたのなら、「この店を3年間でこうしたい」等の希望や野心、目標を持ってこられたのに、自分の考えを全うできずに、半年くらいで異動していくので、お店毎の成長など経営層は期待もしていないのでしょう。店長でさえ駒の一つとして見ているのでしょう。一般的な人事異動は、小売業なら金銭トラブル(私用)がメインでの処分が多く、パワハラヤセクハラ或いは両方(セパ両リーグ)もあるのですが、売上を上げるためにやり過ぎに目を瞑っているのは明白で、割と肝要なのです。(左遷程度で、金銭問題と違って、首にはならないのです)

これからの昇格は過去のように、経営層が「次はこいつだ」と目っこを入れた人材の登用が見こまれるのです。勿論、経営層にその人材を見つけられる眼力が必要なのですが。その後試験やレポート提出があるのです。小職も一部上場時代の前職20%以上の営業利益率を誇る年商280億円程度のアパレル)の取締役時代には課長・部長昇格の人のレポート(社長提出)等の赤ペンチェックを人事部役員から依頼されたものです。

要は試験やレポート制が不要なのですが、大手企業の執行役員に聞くと、取締役の「好き嫌い」人事がでるので、最低必要と作られたと聞いています、要はそのような「好き嫌い」人事と周りから見られるような取締役の意見を通す企業にも大きな問題があると言っても過言ではないでしょう。

 

また、部長級でさえ、経営層(取締役=本来の経営層や執行役員=本来の実行部隊で取締役会には出れない)ではないので、考えるに値しないと見る向きも、部長であれ課長であれ、立場は違えど「会社のために」前向きな方は沢山いらっしゃるのに、「否定することは勿体ない」の一言です。

経営層がこの方向で会社を引っ張る上において、はみ出た方向に走る社員の是正はともかく、「やるきを失わせるコト」を容認すべきではないのですが。

 

その考えを引き出せない経営層にこそ問題が内蔵していると言っても過言ではないでしょう。会社(企業)の方向性はTOP及び経営幹部が示すにせよ、具体的方法までは現在の現場の方がアイデアがあるのなのです。それを否定しては企業の成長など「夢のまた夢」でしょう。

企業の考え方の人事教育が必要不可決なのでしょう。

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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