生地 雅之

2024 23 Sep

佐野プレミアムアウトレット+イオンモール佐野新都市+太田

8月中旬(盆明け)に掲店に行ってきました。

 

「佐野プレミアムアウトレット」

アウトレットのセール時期ですが、派手なセールではなく、冬物の前倒しセールとの謡い文句に連られて、しかし館内はそれほど入館客も少なく、セールもテナント(参加企業)任せであり、各店にセール参加店との表示を出している程度なのです。

 

百貨店協会は公正取引委員会に抵触するとの事で、強制力を失って(在庫リスクを取らない消化ビジネスなのでか?)久しいが、売上歩合のFBやSCやアウトレットも同様でない筈なので。

 

昼前でありながら、飲食も閑散としており、数年前に御殿場プレミアムアウトレットで見た高島屋のアウトレットで衣料品を抑えて、プロパー店でも力を入れている「北海道展」を押していたことを思い出しました。

 

高島屋と言えば、PBとして作っているカシミヤ100%のセーター(丸・VEE等)がプロパーで1万円を切り、ユニクロのカシミヤ100%の風合いの出ていないペタペタのセーターに比べれば、比較にならない位レベルの高いものです。

 

このような開発商品を持っていながら、売方(白のセーターもドレスシャツ同様メーカーの要望通り、ポリ袋に入れたまま並んでいる=商品を直接触らないで購入する人は少ない)+告知力の弱さ(自社のペラペラのパンフ程度=御殿場でのキャンペーンと比較しても)で埋没しています。

 

「イオンモール佐野新都市」

佐野プレミアムアウトレットから徒歩5分程度にあるイオンモールです。衣料品のテナントはアウトレットで購入されているようなので、いつ行っても閑散としています。よく退店していかないのが不思議です。イオンモールのパワーか?イオンモールに家賃を払える間はともかく、真剣にテナント単店PLをはじけば答えは明白です。

 

駅からの当然イオンの無料(有料でも)シャトルバスもなく、公共バスも1~2時間に1本程度しかなく(逆回りの大回りのバスも同様)、乗降客はがらがらでバスの時間を気にしての買物客(免許返納した高齢者か免許をまだ取れない学生等)が大半のようです。イオンモール岡崎とは大違いでした。

 

駅には佐野・下野国ラーメンの郷」というパンフレットがあり、佐野のラーメン店が70店も掲載されています。イオンモールのキャンペーンでも、このラーメン店を数店単位でイベントで誘致したり、高速バスの手前か帰りに停まってもらい、社内でクーポン券を配布してもらったり(アウトレットのクーポン券は高速バス内にて配布されている)、食の弱いアウトレットをカバーする意図(イオンモール神戸北「食」と神戸三田プレミアムアウトレット「衣」のように、結果論駐車場共有での相互補完)で施策を打つべきでしょう。既にやっており、提案内容が悪く断られているのかも。

 

「イオンモール太田」

佐野から館林経由で太田に出向き、バスで10分程度にあるイオンモールなのです。幾度も訪れているのですが、今回はインテリアのLIVING・HOUSEをゆっくり見に来たのです。前回の4月19日のリニューアルではじっくりみていなかったので。

 

今までのLIVING・HOUSEの中では、ららぽーと海老名が一番良く「KARE」と言うブランド(独)が看板を上げてのコーナーを構えていました。豪華なカタログ(カタログでさえ)テースト編集されており、他の店はそのテースト編集を物まねしたようなのです。

 

日本の企業内では衣料品はともかく、食やインテリアまでテースト編集のノウハウは蓄積できていないようなので。店の特徴は店前の赤い腰を曲げたマネキン(B-THREEのような)なのですが。

 

一般的なGMSの住居関連売場はららぽーと海老名の元高島屋FOOD・MAISON跡地のカインズが展開しているSTYLE・FACTORY(物売りのアイテム展開売場)であり、理想はテースト編集売場のです。自前でできている店はないのですが、参考になるのは1ブランド・ショップ以外では、このLIVING・HOUSEのららぽーと海老名なのです。

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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