生地 雅之

2018 12 Feb

百貨店+GMSのPBが育たない

小売業界は、昨年まで厳しい環境下に置かれ(今年も?)、業績が悪化している企業も多く出てきています、しかし、反対には儲かっている企業も多くあります。その差は何なのでしょうか?ずばり、経営者の力量の差なのです。

 

何故、百貨店+GMSのPBが育たないのか?それは利益を生むビジネスモデルが構築出来ていない事に尽きるのです。売上を上げてから利益を生むとまず売上に目が維持過ぎていて、そこそこの売上になってから、利益を生もうとしても低収益体質からの脱却が出来ないのです。

 

何が原因なのか?阻害要因(出来ない理由)を見つけて、改善していくほか道はないのです。

機械(車や洗濯機等)が故障すれば故障個所を見つけ、修理をするのは当然です。故障個所を見つけないで改善など不可能なのです。諦めて買い替える道もありますが、経費ロスを生む可能性も高いのです。システムやビジネスモデルも同様です。

 

阻害要因は各社各様に箇所が異なりますので、弊社は各社よりお困りごとをお聞きして、個別に改善策を対応させて預いているのです。総論では解決しませんので、

しかし、基本は重要ですので下記の総論を定義させて預きます。その後は個別対応にて、、

 

その改善方法とは、

  • 百貨店やGMS(自社)の将来像「あるべき姿」を見極めているなら、何が不足しているのか?

それは開発力ではなく、自社・自店の販売実力の把握と適正な仕入れなのです。

まずは、自社・自店の将来像の確立と不足部分(知恵)を外部で補う事を認めれば十分可能でしょう。

看板のあるなしではなく、的確に外部を見極める事ができるか(TOPの目)が重要ですが、、要は

TOP(代表權)を含め、ミドル(取締役~部長級)の人材育成(OJT)が出来ていないのです。

2.MD(商売)の基本は5RIGHTS&2VMDなのですから、

  A)5RIGHTSとは、

     適正な商品を

             適正な価格で

     適正な時期に

             適正な数量

             適正な場所に

          並べる商売(MD)の基本であり、

 B)2VMDとは、

   一つはヴィジュアル・マーチャンダイジング(水平)であり、

   お客様は横にしか見ていなく、売場の図面を上から見ているのではないのです。

   よって、お客様目線に沿った売場構築の意味なのです。

   (VP+MD=VMD)簡単に言うと見せて商売をする事なのです。

   もう一つのVMDとはヴァーチカル・マーチャンダイジング(垂直)であり、

   昔のIYのチームMDもその一つであり、簡単に言うとモノ作りの立てラインを

信頼関係の下に適正なマージンで物を作り、無用なリスクを価格に反映させない事による安定供給

ライン構築なのです。

*5RIGHTS&2VMDのどちらも、全て自社・自店のお客様にとっての適正なのですが、

 

自社の立ち位置、実力、可能性のある領域の把握、強みと弱み、そして実践できる人材の有無がすべてを握っているか否かなのです。これを冷静な第三者目線で俯瞰してみると、自社のスタンスが見えて、ゴールとの差を直線で走るように手法を導き出す事に尽きるのです。

 

これを俯瞰できる経営者でないと、目標は上手く達成できません。「良い商品を作れば売れる」とか、「良い売場を確保すれば売れる」とか、様々な考えの経営者がいらっしゃるのですが、完全に間違っているのです、勿論、良い商品を企画、生産、展開する事は当然であり、良い売場を確保しての展開も重要ではありますが、経営とは大きく異なるのです。

 

極論を言えば、良い商品を作っても納期遅れで店頭に出なければ、、また良い売場を確保しても、商品がお客様の欲しいものでなければ意味はありません。この様な事は小売業やアパレルでは最低条件であり、「弊社は不良品は出しません」とか、「経費をブラックボックスにはしません」等のコメントを出す企業など論外なのです。

 

また、業績が悪化(売上や利益が減収減益)しているのに、今まで通りやりますでは、何も改善できません。今まで通りが悪いので減収減益になっているのですから、何が悪いのかを見つけ、そこに手を加えなければ良化は程遠いのです。まずはその原因を見つける目線が必要であり、見つけたら悪い原因を削除し、良化に向けた施策を打つ事なのです。

 

経営者とは、自社が利益拡大に向けて、どの様なビジョンを示し、目的である利益拡大という戦略を自社領域内で明確に立て、手法である戦術を自社でできうる可能な枠内で設計し、それでも届かなければ、その部分を外部の「知恵」を買ってでも成し遂げさせる事が必要不可決なのです。要は部下を使って結果を出させるスキーム作りと運営が業務なのです。

 

弊社のフィロソフィー

売場(リアルも画面も紙面も)以外にはヒントとマネーが落ちていないのですから、常に現場でお客様目線にて、ヒントを見つけるプロの技の知力(気付き)と、それを拾う体力(実行力)を身につける事が、小売業やサイトの現場責任者(事業本部長クラス)に必要です。

 

これが企業を維持向上させていく重要なファクターなのです。マーケットはブルーオーシャンなのですから、マーケティング力とマーチャンダイジング力、それをお客様にお伝えするプロモーション力、そしてマネージメント力のバランスの良い構築が必要です。

 

弊社の事業

弊社は小売業やアパレルを中心とした現場に精通した経営コンサルティングを実践しており、「当たり前の事を当たり前のように実践できる」サポートです。企業毎により課題と戦略や手法は異なるので、個別対応させて頂いております。

 

A)企業ビジョン(あるべき姿)をより明確にし、現在の立位置を冷静に(第三者目線)認識し、

B)真の貴社・貴店の顧客マーケティング(お客様目線)の実行・解析により、

C)的確なマーチャンダイジングをコンサルティング(プロの業)し、

D)事業を可能にできる人材育成を(OJT)実践し、

E)営業利益の安定的拡大」(結果)を目指しています。

 

企業の最終目標

最終はブランドエクイティを高める事により、売上と利益は後で付いてきます。

その過程で売上規模の拡大をしながら、高い営業利益率20%超を生みだす目標としましょう。

当面(5年程度)で、売上規模を拡大しながら、営業利益率10%超を通過点と設定しましょう。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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