生地 雅之

2020 06 Apr

ECサイトの売上・利益の拡大はUI・UX改善に尽きる

現在、ITの進歩に伴い、EC事業そのものが発展・拡大基調に見えていますが、

果たして本当なのでしょうか?

いくらITを駆使しても、まだまだサイト画面で買いにくさ満載のサイトが沢山存在しています。

 

EC担当者は自社サイトや他社サイトで商品(モノやコト)を購入したことがあるのでしょうか?

勿論、自社サイトは自分で触って、いつも見ているので何処をクリックすれば商品詳細まで

辿りつくのかは判っているのですから、

敢えて素人(初めて訪れたとの意識が必要)のつもりで見るべきなのです。

よって、自社サイトよりも他社サイトでのTRYが必要なのです。

「人のふり見て我がふり治せ」なのです。

 

1.「サイト名で中身が判らない」について

サイト名で何のサイトなのか内容が即判るようになっていない事も多いのです。

サイト名で商品(モノ・コト)が判らない事など初めての方には探しようもなく入りようもないのです。

 

小職が会社を立ち上げた時に会社名をカタカナの見映え・聞こえの良いネーミングにしようと

考えたのですが、登記寸前に生地(おち)がやっている会社とは誰も認識されないと考え直しました。

 

当時の百貨店の紳士服畑では生地(おち)の名前はある程度浸透している自負がありましたので、

特殊的な名前(数少ない)のオチというネーミングを残したのです。

 

自分に合わせないでお客様に判りやすくしたのです。その後は百貨店紳士服のメンバーも異動等で

変遷され、弊社もメンズのみではないのですが、

 

2.「取り扱い説明」について

判りにくさ満載であり、お客様が何を知りたいのかが予測でき、それに合わせた構成にも

なっていないので、全部読まないと自分の知りたい事までは辿りつかないのです。

INDEXがあっても良いのではないでしょうか?

 

サイト内にブランド多数のアパレルもそうですが、各ブランド担当者の意向を聞きすぎ、

取り扱い説明や決済手順等がバラバラになっている場合も散見されます。

 

まずは共通環境にしておく必要な部分と各ブランドの味を差別化しておく部分との

セグメントが重要です。

そうしておかないと、同一アパレル内の多ブランド購入(買い回り増加)などはあり得ないのです。

 

3.「よくあるご質問」について

これもそうなのですが、このようによくある質問とはサイトそのものが判りにくいので

質問が多くなっているのです。

よく読むともっと手前の商品ページの段階で表示しておかないと「カート」にも「お気に入り」にも

入れて頂けないのです。そうしておかなければ購入(決済)までも届くはずもないのです。

 

また商品ページまでも届かないサイトの売上が上がるはずもなく、サイト訪問者の何割が直帰され、

残った人数の何割までが商品ページに到達し、その何割が購入されているのか?

また「カート」や「お気に入り」に入れた人の何割が第1回目の訪問時に決済され、

第2回目訪問者の何割が決済されていて、それ以降の比率はどうなっているのか?

 

これを把握し、それぞれにどのような足止め(カート離脱防止)施策を打てば良いのか?

またその施策がどのくらい効果が出ているのか?

そして、その施策で確保した利益と投資経費が見合っているのか等を認識されているのでしょうか?

 

この様な事例以外に、自社サイトの不備(改善の余地)は沢山見つけられます。

上記の一例はサイトに入ってきた人のCVRを上げる手法なのです。

 

当初の「サイトを知らない人」に知って頂き、訪問者数の増加施策も重要ではありますが、

現在のCVRを放置していくら訪問者数を増やしても、それに掛る経費額との見合いは

いかがなものでしょうか?

 

これからも新しいIT投資も必要ですが、現在の自社サイトの不備を見つけ、改善する

UI・UXこそ最優先される業務ではないでしょうか?折角サイトの訪問して預いているのですから、

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する

必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。

どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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