生地 雅之
京都~大阪エリア
10月中旬に掲題エリアに行ってきました。
1.京都高島屋SC
高島屋は二子玉川で数十年前にSCと名付け、本館(高島
屋)の隣に南館(SC館=専門店館)を作り、セットで成功
(他に少ない)してきたのです。専門店はラグジュアリー
と地域密着の専門店とのセットがこの地域周辺の富裕層
にもヒットしたもので、芸能人や家族も多く来店していたの
です。
この形態に味を占めたのか、柏のタカシマヤ本館に隣接し
ているTX館 (当時のヤングブランドに集積=東神開発が
運営)で当時は「STOPザ東京」ができたものです。
その後、立川高島屋SC(既に百貨店ではない)や日本橋
高島屋SC,も名前を付けて来たのですが、成功していなく、
今回の京都高島屋SCが成功に部類に入るものでしょう。
理由はSC(工事していた部分のみ)は衣料のバランスが時
代に合っており、本館を加えればまだ衣料品ウエイトが高
いのです。
確かに、これからは衣料品比率が上がるでしょうが、本館
を含むとここまで大きくする必要もないと思われるのです。
SCを付けることに流され、エリアの顧客をマーケティングで
きていないことが敗因です。
日本橋高島屋SCでは、本館でやるべきMD(百貨店の次
世代顧客獲得)を新館(SC館)でやっており、(理由は専門
店MDでブランドが揃わないので、百貨店MD本部に
埋める事を依存し、結果百貨店アパレルの次世代ブランド
(成功できていない)を取りこんだので失敗になっているの
です。例えばサイコバニー(某アパレルの価格のみ富裕層
向けヤングブランド)であり、高島屋や百貨店数店で展開し
ており、その店の一部では黒字らしいのです。しかし、某ア
パレルのお荷物ブランド(会社全体の中では苦戦気味)で
あり、どの企業もそのターゲットで成功出来るとは思えなく、
早晩終了させる可能性も高いのです。現在百貨店インショ
ップ13店で、日本橋高島屋SCからは撤退済です。
このように自店来店顧客のマーケティングができていない
ブランドを取り込む事自体に課題があり、現在のアパレル
で次世代向け成功しているのはセレクトショップぐらいで、
センス(感性)は高くても、品質(価格)はまだまだ百貨店に
は及びもつかないのです。
このセレクトショップはこれから迷走(売り方で高く見せよう
としている)してきそうで、自社・自ブランドの味をどう出す
べきかを見失っている様に見えます。
どのアパレルも方向性を見失っていますが、自社・自ブラン
ドの顧客のマーケティングと自ブランドをどのように磨くか
(ONLY1カナンバー1に)が課題なのです。理想は差別
化ですが、差別化がメインではなく、自社・自ブランド顧客
に直線で提案をしていき、他社が避ければより理想的なの
ですが、、、
2.京都OPA
リニューアルしたらしいのですが、どこを触ったのかわから
ない程度なのです。
3.京都伊勢丹
デパ地下に流れるお客様の整理整頓ができていなく、
導線等にまだまだ課題があるのでは?
今までこれほどの顧客が入っていなかったようなので、
受け入れ態勢が未熟なのでしょうか?
銀座でももっとましですが。
4,イオンモール京都
駅前の多層階ビルで運営することはこれからの地方郊外
百貨店の撤退を意識して、問題はないのですが、福井エリ
アの敦賀のALPLAZAf同様多層階MDノウハウを得しない
と空床ができたので、メイン館の2FにIKEAを入れていようや
家賃貰えるからと地方のそこらに顧客目線でない
住友銀行を入れても意味がありません。
5.阪急うめだ本店
単店売上上位の掲店ですが、やはり攻めています、阪急
本店にしかないものを集積し、他店との差別化を狙ってい
ます。リアル売上は凄いのに百貨店ECは小売業としても
百貨店や(百貨店全体5兆円程度でもECは1000億円程度)
GMS(TOP-GROUP2社で19兆円でもECは1500億円程
度で片方は撤退(勿体ない)としても今ひとつなのです。
要はEC画面がお客様目線になっていなく、めちゃくちゃ
買いにくいのです。
これからの時代に自社内で出来ないから辞めるのも選択
肢でしょうが、外部の知見を疎かにしている(力を見極める目線
か必要から)と勝てるビジネスも勝てないのです。
自社のパワーがすべてではなく、常に「足らない、出来ていない」という
目線が欠けているので
6.ルクア
JR東日本のルミネ程ではなく、テナント展開は一般的なの
ですが、地域にあっているのか順調です。上記阪急本店が
伊勢丹新宿店のようにトレンド展開のみで、ビジネスをして
いないことと似通っているのでは?東西のマーケットの深さの差か?
7.ルクア1100
過去伊勢丹関西進出ができなかった事(撤退)が上記6の
原因なのです。
8.グランフロント大阪
最近食強化もあり、北館まで活性化しているようですが、
大して売っていなかった過去の売上をクリアしてきています。
伸びている事は悪い事でじゃありません。妥当か?
9.グラングリーン
上記8の駅側に公園を作り(未完成)、休憩場所にできる
でしょうが、
JR西口側(キッテ、イノゲート大阪も上記9も)の改札も活性化するでしょうが、
北口の阪急本店やよどばし等の商品力・集客力にはまだまだです。
10.イオンモール茨木
JR茨木駅2からスロープでおり、10分程度で掲店があ
り、ルルティ(イオンのレンタルウェア事業)が過去に出来
たとの事で、見に行きましたが、東京と同様大したことも
なく、イオンは新規事業をまともに育てられていません。
「なんちゃってアウトドア」同様これから花咲くのでは?
問題は過去にも記載しました価格設定で、レンタルよりも
イオンで買った方が安いのです。
11.イオンモール大日
大阪メトロの谷町線の大日駅前にあり、梅田から20分弱の大日
駅から右側に数分の好立地なのです。但し、閉店前でも
東口右側のイオンよりも東口左側の建物(商業施設ではない)
よりも暗いのです。問題です。
また、わくわくする専門を5軒を導入したとの事で、
見に行ったのですが、通路下には表示シールを張り
その売場(1Fの奥)は途中のレジにいる社員に聞いても
判らないのでした。
売場は天蓋を付け、全部自前(イオンリテール)らしいの
ですが、イトーヨ-カドーの「TOYLOPARK」(武蔵小杉
のGRANTREEに店を出し、多店舗展開するたびに
低迷しているように映ります=11月22日にARIO亀有に
も)のスピンアウト型新規事業に対抗してやったように。
5店舗は2店は初めてみるので、専門店に見えましたが、
残りはYモバイルやホームコーディなどいままでも自前で
やってきた自主売場なのです。
天蓋でくくっていること(平場とは見せない)は評価できま
すが、その売場の社員でさえ5店を小職に説明できないのは?
その中のYモバイルなどはその売場での集客が期待」で
きないのか入口近くの通路でイベントを仕掛けているの
はどういう意味か?
12.梅田大丸
午前中のためか閑散と
13.阪神梅田本店
上記12同様
13.大阪高島屋
上記12同様
14.ロピアモール北加賀屋
上記12同様なれど昼からは混むようです。
最近は首都圏でニトリモール等も出来だしているコピーか?
15,エネン本町
立売堀(いたちぼり=大阪のアメリカ村近辺のEC専門の家具屋)に
本社のある直営店(テイスト軸編集)で、東京の代官山に
1号店を数年前に出した2号店(代官山の倍くらいの面積の多層階)です。
企業は店研創意(ストアエキスプレス・オフィス家具屋)の小売事業です。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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