生地 雅之

2022 01 Mar

店頭リサーチ「北関東西側」

定例の店頭リサーチが始まっています。既に3月ですので年始ではなく、通常のレポート戻しています。

144.イオンモール高崎
近年できた割と新しいイオンモールなのです。位置的には両毛線の高崎と前橋の間に位置し、両駅からバスが出ています。名前を高崎とつけたせいか高崎からの客様が多く、バスも高崎駅からの本数が多いのですが、27分程度も掛るのです。前橋方面には20分程度で行くのですが、本数は少ないのです。

内容は一般的なイオンモールですが、核のイオンリテールは上尾のように食品のみで、子供関係は反対側の2Fにイオンモールが配しているように見えるものではなく、イオンリテールが1F食品・2F衣料品等のように縦積みなのです。妥当でしょう。ショップレイアウトは一般的であり、特別ではないのですが、館内の来場者は日曜日の午前中なので今一つでしたが、駐車場はそこそこ満杯でした。彼らはどこに?

145.けやきウォーク(前橋)
前橋駅から徒歩10分弱に立地し、駐車場は多少小さいのですが、ここも満杯なのです。館内も上記イオンモールよりは賑わっており、テナントレベルはイオンモールよりも低く、地域密着型なのです。母体がユニー・アピタという事もあり、GMSの2Fの衣料品のレベルはユニ―そのもので、雑多感は否めない事実です。

テナントも地元の洋品店的なところも多く誘致され、地域密着型であることは事実なのです。しかしこのような商業施設のリーシングの場合、地元ではなく多くはセントラル(中央)的なお店なのですが(慣れ親しんだ地元専門店よりも新鮮味を出すためか?)、どちらが正解かは売上が証明するのです。

146.スマーク伊勢崎
伊勢崎駅から東にバスで約15分程度なのですが、生憎バスの本数が無い時間帯であり、TAXIで行ったのです。大きな商業施設であり、それでも来館客は駐車場の車のナンバーから判断するに、上記2館同様に広域から来られているのです。館のレベルは大きくても退店が多く、数えるだけでも10店弱はありました。コロナ禍だけでも内容ですが、

ここに初めて来た時は、北関東の西側としては最高のSCと評価していたのですが、2回目以降の評価は下がってきたのです。最初は通路も照明が明るく、お店はそれ以上明るく、お店に入ろうとする気持ちが高揚される設計だったのですが、2回目以降(コロナ前)は通路の証明が暗く感じ、お店も暗い店も多く、入りたくなる気持ちも失せるようになっていました。電気代の節約か?

過去に伊勢丹新宿店もパリのギャラリーラファイエットのように、売場を暗くしてマネキンやボディにSPOTライトを当て、照明により浮かび上がらせて商品を良く見せるテクニックをマネしていた時代もありましたが、日本では通用しなく、通路を明るくし、それ以上に売場を明るくしないと商品が良く見えないので、実行している店の方が売上を楽に取りやすいのです。

また、1Fのメイン通路から弧を描くようなレストランストリートも素晴らしく、この件も10年前から提言していた内容であり、この館は実践されて(下記の=3Fと1Fの件も同様)、多くの商業施設で実践されていて、評価に値していたのです。この点はそう簡単に変更できないので、この館も維持はされていますが、上記明るさの件(改悪)は問題なのです。

ここもレストランは1Fで、フードコートを3Fに配し、まともな構成です。この構成は10年以上前から、提言している内容であり、1Fにフードコートを置くと核家族が1Fに溜まり、子供が床に寝転がっても、家族が殆ど注意しないのです。知人も近くにいなく、誰も見ていないのです。よく見かけるシーンなのですが、
この件もその後、この館の前から他の商業施設でも多く取り入れられている事例なのです。

フード―コートを上層階に上げるとそのようなシーンが目に触れる事も少なく、1Fのレストランなら井戸端会議メンバー(ママ友達も)での数家族がご一緒に来館され、お互いの見栄もあり、フードコートなら1食1000円未満のランチがレストランでは1500円のランチにランクアップするのです。衣料品も単価や1客単価も上がりやすく、館の売上も向上しやすいものなのです。

この館もそこそこの来館がありました。特に食品系はどこも同様に賑わっています。恐らく遠出を避けているので、家族で1日遊べる近場の郊外SCに来られているのです。売場は当然ですが、駐車場はマーケティングの宝庫です。どこからのお客様が多いのか等ほぼ一目瞭然なのです。転勤して即なので、ナンバープレートを変更されていない人や我々のように店頭リサーチに来られている業界の人は稀なのですから。(今回は公共交通機関で来たのですが、)

今回は「百聞は一見にしかず」を実践されています前向きな知人と同行したのですが、「旅は道連れ」だけではないのです。店舗を見る事も重要ですが、移動中の意見交換の会話も含め、小職も大変勉強させて預いています。素晴らしい方なのです。


現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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