生地 雅之

2023 31 Dec

イオンモール札幌

11月中旬に掲店にいってきました。札幌の商業施設のファッションビルは駅前に集まり、ほとんど工事中で見られませんでした。また工事は11月や12月には作業工程を組む事を止めなかったのか?新宿のように行政がこの店が済むまで工事をしないとかの指針を出していないのでしょうか?百貨店も死んだように元気もなく、郊外のSCのみでした。札幌には3件のイオンモールがあります。ARIO苗穂には数年前に訪れてきました。(過去のブログ参照)

 

1.イオンモール札幌発寒

札幌から小樽に向かう函館本線の数駅先に発寒があり、徒歩5分弱に地域のGMSラッキーがあり、その隣にあるイオンモールなのです。

後述の苗穂や平岡は新千歳空港側にあり、札幌から小樽と新千歳空港は同じ位の距離なのに、2軒を作ったのはニーズがあると、考えてのことでしょう。

手前のラッキーなどは大したことはなく、無視できるレベルで、「安かろう、悪かろう」を追求しているようでした。

 

掲店はイオンを片側に3層配し、1Fに食品を。2Fに紳士・婦人の衣料品を、3Fに子供関連と住居関連のレイアウトなのです。

その他、専門店ゾーンはL字型であり、反対奥には核店舗として1Fに無地・ぺテモ、2Fにユニクロ、3Fにソーユー(GAME)やビレッジバンガード等なのです。

イオン側も3Fにはモーリーファンタジーもあり、集約できなかったのでしょうか?(販売応援にも不手際も)

 

専門店面積は本州首都圏に比べ、小さいのです。入るテナントが少ないのでしょう。

できるだけ、自前MDを減らしての家賃収入を増やし、坪効率の低い自主MDよりも安定収入を増すべきでしょう。下記2店も同様ですが、

 

自前部分も前から提言していますように、食品が売上の2/3占めているのび、面積は1/3以下なのです。如何に衣料品や住居関連商品が坪効率を下げているのか?

衣料品や住居間関連商品が現在の1/6の面積で現在の売上を確保するように「最初から出来ないと言わず」考慮すべきでしょう。

 

2.イオンモール札幌苗穂

掲店は札幌駅から新千歳空港に向かい各停1駅目の苗穂駅前からロータリ側にあるバスで10分程度のモールです。作りは2層であり、核店舗としてのイオンがあり、1Fに食品と化粧品、住居関連商品、2Fには衣料品(紳士+婦人+子供)とモーリーファンタジー(GAME)や未来屋書店があり、衣料品の大半は子供関連でした。

字型はL字でイオンが大きい、反対側に核店舗として1Fにジーユーなのです。札幌でイオンモールを最初に作ったようなので、ファーストリがユニクロを出すのを躊躇したのでは?

 

2層は正しい選択に見えますが、何故これだけイオンシェアが大きいのでしょうか?テナントが集まらなかったのか?ここもモーリーファンタジーとソーユー(どちらもGAME)が入っています。近隣に駅から繋がっている(間際まででしか繋がってはいない)大したことがないARIO苗穂もあり、一応地元(既存)客のみターゲットなのです。

 

3.イオンモール札幌平岡

最近できたモールなのです。札幌駅からJRで新札幌駅(駅前には大きいイオンが得意のカニ張りで、そこからバスで10分程度のモールです。(帰りは時間掛りましたが、札幌駅直行のバスを見つけましたが)2層は正しい選択に見えますが、字型は縦長で、イオンは苗穂程シェア比率は低く、1Fには食品、化粧品、住居関連、2Fには衣料品(紳士・婦人・子供)+モーリーファンタジ-(GAME)で、反対側の核店舗として1Fにスポーツオーソリティ+トイザらす、2Fに宮脇書店+タイトーステーション(GAME)です。無理に2Fは作らないでも、

 

何故未来屋書店ではないのでしょう。

地元の地権者でもあったのか、未来屋書店が売れないモールの誘いに乗っていては単体の経営がなりたたないのか?これはグループ企業の靴や衣料品専門店やスポーツ専門店にも言える事で、グループ指示だから軒並出店していたら、単体企業としては利益なと出るはずもないのです。勿論優先的に家賃を下げる事もままならないので。

 

いつも提言していますように、国内ではイオングループがセブングループと遜色ない売上を確保しているにも拘らず、営業利益額も率も大差を付けられています。

出店のカニ張り戦略とPBの過剰生産(販売実力に応じていない、前年よりも圧縮しているだけ)による在庫処分赤字に垂れ流しを是正すれば、そこそこの営業利益は十分確保できる企業なので残念です。中途半端な値上げの連続を止めても、数回前の「紙袋が有料とは?」のブログ参照下さい。

 

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。弊社へのご連絡は、HOME-PAGEのお問合わせより、お願いします。