生地 雅之
イオンタウン旭
先日表記の館に行ってきました。銚子の手前のJR旭駅からバスで10分強程度の店です。路線バスは近くの旭中央病院という結構有名な病院前に止まるのですが、イオンのHPにはそこから徒歩1分と記載されています。確かに見えるのですが、直線コースの駐車場や叢をかき分けても1分では着きません。
館は病院側にイオンタウンの2層の館があり、1層は食品と化粧品であり、一部住居関連(電化製品)と日用品が並んでいるのです。ここも衣食住のライフスタイルと業界紙に表現されていた店なのですが、前回や前々回のブログ同様のイオンスタイル南栗橋やイオンタウン毛呂山町と同等のレベルなのです。
隣の館も1層のテナントが6店入る予定でしょうが、3店しか埋まっていなく、OPEN時に全店埋まっていない点はGMSやモールでは当然なのでしょう。過去の百貨店は全て同日のOPENでしたが、現在は出店側の方が強く、作業工程が間に合わないとなるとデべロッパー側は認めざるを得ないのでしょう。
この2つの館は雨で濡れないように繫がってはいるもののジョイント部分は吹抜けで無名な歌手のイベントをやっていました。本来イオンスタイルはイオンリテールから派生したようなのですが、「イオンスタイル」としての統一感が全くありません。
このイオンタウン旭のイオンスタイル(イオンリテール「GMS」のショップブランドらしい)と専門店館のジョイント部分には無印があり、イオンスタイルの2層部分の2Fには「おひさまテラス」という子供の参加型スペースを配置しています。
月曜日は休館と表記されて、その日は休業でOPENしていなかったのですが、16日の盆休みの最後の日(館も交通手段も休日扱い)の月曜日なのにOPENしていなかったのです。下の広場でやっていました無名の歌手のイベントはやっているのに?この足並みのブレは運営者(管理者)の考え方の違いか?お客様には理解不能なのです。
イオンの最近OPENしている店舗は不明な点が多く、本来のイオンリテール(GMS)内のイオンスタイルや、イオンモール内の核店舗としてのイオンスタイルやイオンタウンの核店舗のイオンスタイルもあり、出店による紛らわしさも含め、一度リセットが必要ではないでしょうか?統一感などは不要と考えているのでしょうが、
一般的に「統一感」はお客様に利便性を強いるまでは不要ですが、見えないところは共通部分を作り、それによる運営の効率化や商品の効率展開などのデータを把握し、効率の良い方向にシフトするためのデータ把握には必要なのです。お客様に不便を感じさせない統一感で、ビジネスの効率化が果たせるので「勿体ない」の一言なのです。
「イオンスタイル」も衣食住揃っているイオンスタイルや食品中心のイオンスタイルもあり、統一感も全くないのです。イオンの体制では揃えるための足踏みはないでしょうから、別建てのプランニングチームが必要で、「どうありたい(WILL)」から入り、設定できた段階で、何処で現状進行と合流させるかを検討すべきでしょう。
イオンの出店が「陸の孤島」に問題があるのではなく、買い物難民を助けている点には敬意を表するものですが、営利団体の企業として儲けられないビジネスモデルからの脱却が出来ていない事については、人材育成不足の感は否めない事実なのでしょう。
最近地方のGMSが衣料品の立て直しに他社(SPA)のボリュームゾーンブランドとのコラボに走っている点は各社のお考えなのですが、自社を「どうしたいのか?」をベースに戦略や戦術を考え、それに沿った運営を求めるものです。これこそ「知恵は外部で、作業は内部で」なのですが、「丸投げ」でなくチェックできる目線を持たないと。
イオンやIYは自社で素晴らしい生産チームを持っているにも関わらず、まともなビジネスが出来ていないのは、自社のありようを決め、それに向けてのビジネスモデル構築と実践が出来ていない事が課題なのです。頼るべきは商品企画力ではなく、企業として「どうあるべきか?(WILL)」を決められていない事に尽きるのです。
要はスタッフとしては優秀な人も沢山いらっしゃるのでしょうが、旗振り(コンダクター)が不足しているのです。そうすればミドルは動くのです。食品売上シェアが高く、そのラインで昇格される方が住居関連や衣料関連の現場を知らないで、肩書のみの発言力(素人目線のみ)で指示され現場が混乱しているように映るのです。
ミドルもその指示での結果で提言し、素人の指示を防ぐアクションもしていなく言われたままなので、自らの改善策も出せていないし、出さないのです。この様な意識のミドルではボトムもついてこないのです。自社を良くしたいとの思いもなく諦めたのでしょうか?ミドルも自分の給料くらいは仕事する程度のアクションくらいは?
何時も提言していますように「お客様は素人」なのですが、彼らには悪い(不備な)場所の指摘などはできなく、嫌な(買い難い)売場には二度と来ないだけなのです。プロはその原因(理由)を認識し、改善策を打つのです。手を入れると売上が前年比で大きく改善する事は経営者はどの様に捉えているのでしょうか?現場の精一杯とは?
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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