生地 雅之

2018 29 Oct

アゼリア-川崎地下街

先日表記のエリアに行ってきました。JR川崎駅東口地下の好立地な地下街です。1層ですがスクエアであり、通路も判り易いのです。食品がメインであり、デリチカと称して90店舗程度の飲食があり、レストラン・カフェが35店舗程度、ライフグランドと称してファッションと雑貨が70店舗程度と飲食比率は65%で、一般的な商業施設では異例に高いのです。

 

西口にラゾーナ川崎と大型の商業集積ができ、駅ビルの利便性の高いアトレも改装し、ファッション系の有名どころはほとんど入っていなく、西口への移設まで出てきます。

東口には京急駅が5分程度離れているので、川崎大師以外は相互乗り換えも少ないのです。よって、ファッション系は地元のお店が多いように見えて、顧客エイジが高くなっていくのです。

 

地元密着は良いのですが、そのままでは百貨店のように顧客エイジが高くなり、次世代の確保がこれからの課題でしょう、東京八重洲や横浜のポルタとは異なり、郊外の駅地下街が生き延びていくのにはかなり大きな外科手術を要するのです。これは百貨店も同様です。

 

その方法の一案としては、エスカレータ下り前に大きなイベントスペースで外部イベントではなくテナントの持ち回りで各店舗の魅力を存分に引き出し、若年層の取り込みを模索すべきです。勿論テナントもエイジ字幅の広いお店の若年層からですが、

 

百貨店もSCもそうですが、最近は既存店の魅力がないので、POP-UP-EVENTを重視し、館への集客を目論見、既存店舗の売上を上げようとしているケースが多く散見されますが、果たしてそれで良いのでしょうか?本来は各店舗に魅力を出させるべきなのですが、そうなっていないので、策に窮してこのような発想(本末転倒)になっているのではないのでしょうか?

 

これからの百貨店やMALLもMDはテナントにお任せで、場所と面積と条件交渉のみではなく、MDを勉強してアドバイスして、自社の責任でこの館のテナントMD(リーシングのみではなく)を組み立て、自ら稼ぐ事が求められてくると考えます。人任せ、テナント任せでの売上、利益では維持向上できなくなってくると考えます。

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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