生地 雅之
焦り
最近、コロナの収束ムードが漂い出しています。マスクを付けるも外すも「個人判断」に委ねられ、世界的にはほぼ外し出しているのに、日本はまだまだ慎重の域を出ていないのです。外さないのは「私からは移したくない(加害者に見られたくない)」との思いが強いのか、中々踏み切れない方も多いのが現状です。
しかも、東京でコロナ感染者数は1日1万人以上が続き、なかなか減らないのです。初期に僅かの人数で大騒ぎしたこと(東京タワーの色を変えたり「アラート」)を後悔しているのか、徐々に大騒ぎはなくなりつつあるものの、まだ国民全体は気にしているのが実態なのです。徐々に会社に出社しはたらきだしてきたものの、「出社しないと不要」の社員のイメージも出だしているのです。
しかし、米国等はコロナ前からリモートMTG(国土が広いので)は当然であり、日本も国土は狭いから出社が楽だと出社の動きも、リモートで判断できる事はリモートで、判断の質が落ちてきているのなら、どうして落ちているのか、落とさないために何が欠けているのかを考えて対応すべきであり、戻せば済むとでも考えているのでしょうか?コスパもタイパも十分あるのに。
少なくともリモートで対応出来ている業務は継続し、「対面でないと質が落ちるような業務はやむを得ず」なのです。欧米でもTOPセールスは対面も多いのです。業務の結果の質を見る目があれば問題はないので「何でもリモート、何でも対面」ではないのですが、折角このようなリモートでのビジネスモデルの変革を余儀なくされたのですから、チャンスを有効活用すべきなのです。
また、経営悪化もコロナの漬けが遅く回ってきている企業も多く、コロナの収束に向かいつつある現在、苦しい台所事情を現在抱えているのです。これから倒産企業の増加も弱小企業に多く見込まれます。この様な状況から一早く脱出するために、企業経営に「焦り」が見え隠れしてきつつあります。前年実績より上回る結果を出せている企業も、コロナ前にはぎりぎりの経営だったのです。
増益を生んでいる企業もあるのですが、値上げによる影響も多いのです。便乗値上げ(パッケージを変えただけでの値上げや、5%内容量増加させての価格10%以上UP=GMS系PBも)も多いのですが、当然経営の見直し(コストカット)もあるのでしょうが。それならば今迄何故出来なかったのでしょうか?コロナが始まっての慌てふためいた様なコスト見直しはいかがなモノか?
少しは上回る企業もあるのですが、多くはコロナ間の苦しみの蓄積から脱却できていません。特に決算数字よりもディリーで行われています「人事異動(1年足らずで結果が出ないと即異動)」や急に手を出している成功するとは思えないような「新規事業の拙速」も見ても、慌てふためいている証です。勿論、結果が出ると信じての異動・事業でしょうが、余りにも外れが多すぎるのです。
もっと、足を地に付けた経営判断を望むものです。焦りは好結果を生みません。幅広い知見を求め、決定はTOP(独自)の判断で、広い知見を吸収しないで、自分がTOPだから自分以上の人や知見はないとの思い上がりでの判断は好結果を生んではいないのです、過去からの優秀な経営者は、様々なセカンド・オピニオンを求め、その後で判断をしていたものです。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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