生地 雅之
販売員の商品知識
店頭をリサーチしながら、販売員と会話していると、如何に商品知識レベルの低い販売員の多い事か?
売場構築、特に什器レイアウトや商品レイアウトは割と本部主導型が多いのですが、商品知識は個々の販売員に委ねているケースも最近は多いのです。
過去はブランドMDが、シーズン期初に販売員を本部や支店に集め、そのシーズンの売り筋の説明や一般的な知識教育を教えていたものなのですが、今やそのような事は、
昨今店舗数を増加させているショップも多いのですが、ここ2年間、全国で5店舗程度増加した程度のブランドショップの販売員は当然アルバイト的な人も多いのは事実ですが、プロとしてお給料を貰っているにも関わらず、「お似合いですね!」程度のお追従しか言えないレベルの販売員の如何に多い事か?
ここ数年気に入っているアウトドアテイストのタウンユースでリーズナブルプライスのブランドのイオン越谷レイクタウン店の販売員は、ポリエステル綿のキルティングコートを、「ダウンですはないですね?」と問い合わせすると品質タグや品質表示ラベルも見ないで、「ダウンです」と答え、品質表示ラベルを確認するとポリエステル綿であり、ダウンではなかったのです。
このようにお客様に言葉を否定する事をしないという接客であり、虚偽の事を本当のことのようにお伝えする販売手法では、今までも今後も立ち行かなる事は明白です。
既にそのブランドの企画は行き詰っているように思えるのです。今までの斬新なブロッキングのアイデアが枯渇し、当期ものでも昨年以前の商品に見えているには残念としか言いようがないのです。
販売員は見えない味を表現して欲しいもので、このスラックスは綿100%なので、洗えば3%程度縮むので、「3CM程度長く仕上げて、洗ってから履く」とか、「洗ってから裾上げする」と言った事等を教えて欲しいものです。
過去にはボタンダウンのダンガリーのシャツを「ボタンダウンのシャツです」、「デニム素材です」と言ったような見てわかる事をセールストークをされていた販売員のいるお店も新浦安のMONAで遭遇したこともありました。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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