生地 雅之

2025 14 Jul

提言4

最近考えさせられる事が多いのです。
1.    トランプ関税
A)為替レートや株価のみではなく、すごい影響です。
小口荷物の関税が掛からないので、EUでは26億個、フランスでは8億個の小口荷物が出回っているのです。フランスではこれにも関税を掛けるらしいのです。鼬ごっこそのものです。
B)中国でI-PHONEの生産の60%を占めるとのことで、公言しているようです。
  米国企業の中国離脱も今後は他の国にも影響してくるでしょう。
C)米国内ではスマホそのものが他の国と同様高いので、態々日本に買いに来ることはしなくなっていますが、スマホのアクセサリーには関税が掛からないので、まとめ買いする米国人が多いようです。

このように、政治が経済を大きく変えているのです。政治経済というように経済の前に政治がついているのです。法律が変われば、ビジネスモデルも変わりますが、罰則既定のない条例は誰も遵守しないのです。
トランプ政権はオーナー企業のようなもので、取り巻き(側近)の方が、TOPがこうやれば周りにこのような影響が出るのではとのサポートが見られません。逆に「タコ理論」のような批判が出るのですが。オーナー企業の部下のように指示待ち(口を開けて指示を待つ)人間になってしまうのです。自社は違うと言っても、周りから見るとそうなっているのです。要はオーナー個人(孤人=孤独)で研鑽し続け、死ぬまでTOPを続けるしかないのです。

「代わりを育てる」といっても、自分の上を行くような人間などは容認も、育てられも出来ないし、「出る杭は打たれる」のです。小職のように、余程上司に恵まれないと、小職は前職で恵まれて上司に引き上げられたと思っていたのですが、代わりがいないので止むを得ずの勘違いでした。当時は認識できていなかったのですが、思い上がりを自認できていなかった独立当初の上梓した著書に「出る杭は金槌を壊す」という生意気な言葉を綴ったものでした。

2,アクセンチュアの週5日出社
過去の淡路島へ移転した企業(転勤した人のアンケートも意味がなく、転勤した人が自分の判断を間違っていたと言える人は殆ど稀なのです)もそうですが、最近言い出している事ですが、日本がガラバゴスではなく、周りがガラバゴスと思い始めました。米国がアラスカやフロリダと離れた土地があるので、リモートをやらざるを得ないのですが、もし日本のようにFACEtoFACEのビジネスをやれば、今以上の結果を出しているのではと思うのです。アクセンチュアも漸く気付いたのか?大手企業が何でも進んでいると言うのは間違っているのでは?データの収集力はあるにしても、一人一人の個人実力は?大手企業が有名看板を利用するのは当然ですが、

3.    企業の新規事業
最近、JAPAN/TICKETの成長目立っています。つまり他社の上を行くために汗をかいているのです。他社がやらないデータ集積等でクライアントの利便性を高めているのです。
要は他社よりも秀でたアイデアがそう簡単には出ないのですから、同じことをやって他社に勝つには汗をかくしかないのです。社員がすべて人(他社)より能力があればともかく、そう簡単ではないのですから。
TOP自らできる事を部下に任せるのなら、ともかくできない事を部下に一任するのはいかがなものか、部下ができるなら自分とPOSTの入れ替えをすべきでしょう。「自分は指図する人、やる人は部下」ではないのです。

ファッション産業のSPA会社のTOPはファッション業界に精通しているのですから、一つでも精通していると他のカテゴリーでも何が起きているかが判るものなのです。よって、営業・事業部経験が必要不可欠なのです。但し、経営の研鑽も。上から見れば面積が営業90%であっても、スタッフの面積が10%であっても深さで容積の50%を持つ視野も重要なのです。わが社は多面的事業なのだから、すべてに精通していないと言う事が通用しないのですから、前述のSPA事業の会社のTOPはファッションに精通しているのです。

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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