生地 雅之

2018 15 Oct

クロスオーバー・HONEYS新業態(相模大野ステーションスクエア)

先日表記のお店に行ってきました。ハニーズが新業態として、相模大野のステーションスクエア(改装中の5F)に9月13日に先行OPENしました。

何が新業態なのかは見ただけでは不明でしたが、ハニーズとは店名の異なるお店です。

 

コンビニは狭い面積の中で、売れ筋追求型であり、見せ筋を展開していません。この店のコンセプトはコンビニのように見せ筋を排除し、各店の売れ筋を一同に集結したとのことです。コンビニはおにぎりでも、売れ筋の上位に食い込めなければ、新アイテムは登場できません。常に上位に食い込む商品開発(企画)を考えているのです。この商品があるから他の商品が売れるので、残っても仕方がないような発想は皆無なのです。

 

小職は衣料品業界にも見せ筋はなくてもと考えています。売れ筋のデザインの見せ色はまだしも、特にデザイン性の見せ筋は不要と考えています。

ほとんどのお客様は指名買いではなく、お店に来られてからその中の商品を比較しながら商品を購入されている場合が多いので、残る商品が結果見せ筋と言えるのです。

各企業も見せ筋も売れてほしいとは考えていますが、必ずそのようなデザインの商品や色は残っているのです。

 

アパレルでは最終在庫に定番的な売れ筋が残ったら潰れると言われて久しいですが、現在の最終在庫が集結するアウトレット(過去はアパレルのファミリーセール)では、確実に定番的な商品が並んでいます。日本のアウトレットは米国等とは異なり、在庫処分売場ではなく、FBやSCの廉価バージョン店なのです。つまり安さはそこそこでも色・サイズが揃っていないと成り立たない店であり、在庫処分場所ではないのです。よって、各企業はアウトレット専用商品を作っているのです。

 

話を戻して、掲店は売れ筋商品の集積展開とのコンセプトは素晴らしいのですが、店造りは従来のままで、見せ方も商品の並べ方も従来のハニーズそのものなのです。

もう少し売場造りの知恵が出せれば、この新コンセプトショップは注目に値しただろうと考えられます。今からでも遅くはありません。手直しすれば、、

小売業はこのように走りながら修正できるので、まだまだ捨てたものではありませんが、先週のブログに記載のOPEN時に、その時点での完成品ができていないのは残念です。後で修正できるからとの甘えでは?

 

要はGOAL(目的)が正しくても、道程(手法)が間違っていて答え(結果)が出ないケースも世の中には多いのですが、結果が出ないとALLorNOTHINGとなり、すべて中止・中断されるのが多く見られるのです。

しかし、どこが出来ていないのかを見極める目線軸を持って見れば一目瞭然なのです。

是非そのような再構築を期待しています。勿論既存店にも、、

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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