マサ 佐藤

2018 21 Sep

事前準備と臨機応変

★先日小冊子を発売しました。(宣伝ですいませんm(__)m)

先日、繊研新聞社さんより、私が書いた小冊子が発売されました。それは?

”数学が嫌いでも算数ならできるはず~算数で極める達人MDへの道~”

(以下クリックして頂けると、お買い求め頂けますm(__)m)

https://senken.co.jp/p/masasato-book1

この小冊子を読んだだけで、達人MDになれる?とは、私も甚だ疑問に感じますが(笑)。ステップアップを狙っている。現状在庫が多く困っている。数字は嫌いだけどこのレベルならば読んでみたい。そんな方々の何かのお役立てればと感じています。

 

★小売業における”絶対的手法”などない。

私の本の宣伝はさておき、長くアパレル小売業やその他小売業の仕事に携わっていると、過去の成功体験を基に、方法論や手段に拘る人を多く見かけます。(以前の私もそうだった。)

ときに、その手段が方法論が目的へと変化し、いつしか何のために?その方法論や手段が存在するのかを考えず、仕事するようになる人を多く見かけますし、後輩や若い部下にも、手段でしかないものを目的のように伝えるようになります。

 

しかしながら、世の中に”絶対”など存在しませんし、方法論や手段などは時間の変化によって古びていくと考えた方がよいでしょう。

上述した、私の小冊子も結果的に、絶対的な手段にはなりえませんし、私が皆さんに提供できるものがあるとするならば、限られた価値や原則しか提示できません。

 

★優れたリーダーは持って生まれたもの?

ここで話は変わり、私は暇なときよく本を読みますが、昨今ビジネス書として注目されている、約2500年程前?の中国の春秋時代の軍事思想家の孫武が記した”孫子”や、19世紀に生きたプロイセンの軍人で軍事学者のクラウセビッツが記した”戦争論”などを読んでいます。(いっても訳文だが...。)

この両書(とくに戦争論は読みづらい。ちょっと何言っているのかわからない...。)は、よくよく読んでみると多くの共通点も含んでいます。しかしながら、この両書も限られた価値を提供しているものです。

 

その両書には指揮官(リーダー)に関してのことが多く記されています。両書とも指揮官のことを結果的に

”優れた指揮官は、持って生まれた才能がものをいう!”

的なことを記しています。

 

戦争のような、先の見えない不確定要素が大きいものに、マニュアルなど存在せず、その都度都度で最適な判断ができる人でないと、多くの命を預かる指揮官などは務まらないということです。

孫子では以下の記載があります。

”故に兵には常勢はなく、水に常勢なし”

 

簡単に要約すると、水に形など存在しないように、戦い方にも絶対はない。(かなり拡大解釈?)こんな感じでしょうか?

これをアパレル小売業のMD(商品発注権限者)を指揮官に置き換えると、成功体験に固執し手段に拘っても、時代の変化によってその手段は変化させなければならないし、その手段は無限に存在する!という風に捉えることもできるかもしれません。

 

指揮官の資質として状況をみて臨機応変に対応できることが必要だということです。このことが、昨今のこの業界をみていると、このような人材が少ないように思われます。

 

★臨機応変と行き当たりばったりを勘違いしてはいけない。

しかしながら、この業界はときに臨機応変を、”思いつきの施策・行き当たりばったりの施策”と混同するようなところがあります。時代がその組織にとって追い風のときは成功するでしょうが、時代が組織にとって向い風になった途端に組織が倒れかねない状況に追い込まれるようなことも多くあります。

 

臨機応変に対応するということは重要ではありますが、同時に事前計画をしっかりしておかないと、どのくらい状況が良いのか?悪いのか?を測ることはできませんし、具体的な問題抽出からの具体的施策を実行することもできません。

 

孫子の例でいうと、

”彼を知り己を知れば、百戦殆うべからず”

というくだりがります。簡単に要約すると、敵のことを知り、自分のこともよく理解できていれば、百回戦っても負けることはない。そんな感じでしょうか?

 

これをまたこの業界の仕事に置き換え拡大解釈すると?

”顧客のこと。とくに心理をよく理解し、自分たちの組織の長所・短所を併せ、事前準備を怠らなければ、失敗することはない”

と私の独断と偏見ですが、言い換えることができるよう感じます。

 

得てして、この業界の事前準備は見切り発車になりがちですし、特にMDに関する事前準備も曖昧で適当な組織が多いのも事実です。

 

★事前準備をしっかりし、期中での対応は臨機応変に!

話を戻して、優れた指揮官。このブログで言えばMD(商品発注権限者)の資質が、”持って生まれたもの”であるならば、上記のことのようなことを遂行できる人は殆どいないかもしれません。

 

しかしながら、どの組織にも個性あふれる人が存在しており、例え優れた指揮官はいなくとも、足りない力を補完しあうことができる筈です。

だからこそ、MDに関してのことで言えば。行き当たりばったりの施策を繰り返すばかり。または、言われたこと・計画・施策ばかりを守るばかりを目的とするのではなく、MDに関する事前準備をしっかりとし、期中は逆に都度都度のシチュエーションによって、臨機応変に手段変化させていく。そのような人・組織が増えれば!ということを願い。今回のブログは終わりにします。

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