マサ 佐藤
成果を出さねばならぬのは当事者!
★この業界に蔓延する丸投げ気質?
先日。あるアパレル人材紹介会社の人と話していると以下のようなことを言っていました。
”アパレル小売業でもWEB・EC関連の求人は多くなっています。しかしながら、WEB関連の求人を出す側が、(WEB関連の)仕事の理解・関心が薄く、求人を出しておきながらどんな業務をさせるのかは相手に丸投げ。しかも給料水準は(WEB関連の)他の業種に比べ格段に低いのが現状です。”
また、友人でもあるWEBマーケッターの深地雅也さんは先日ブログこのようなことを書いています。(このブログは勉強になります。)
http://blog.apparel-web.com/theme/consultant/author/fukaji/eb5f7242-0a13-4757-9601-ceea05ef570b
”「ソーシャルを強化したらすぐ集客できる」
と思われている点です。更に厄介なのは、専門家に任せたら魔法のようにフォロワーが増えるというイメージがあるのでしょうか、そこからは丸投げできると思っている点です。”
と書かれています。この2つのケースで共通するのは、専門家に丸投げすれば、問題は解決すると安易に考えている点です。
実際、私もMDの専門家を名乗っておりますが、「売上が厳しいので、売上を上げてください!」と言われても、そのような、目的・目標も見えづらい抽象的すぎる依頼内容では、何から手をつけていいのか悩みますし、時間も労力を多くかかってしまいます。
★(外部の)専門家を活用するのは有益ではあるが…。
自分たちの組織の売上や利益が厳しい局面に立たされた時。専門ではない新しい事業の立ち上げや役割を作るとき。外部の専門家を活用する方が、自分たちの力だけでそのことを実行するよりも、時間・コストの面からみて有益なことは多くあります。
なぜならば、内部だけでの視点では気づかない問題点や実践すべきことが、外部から見ると、その視点の違いから容易に見える・気づくことが多いからです。また専門家はその問題点の改善策や、内部だけでは知りえない方法論を持っています。そして、組織の長所を見つめながら、互いに目標を共有し改善への道筋を作り辿っていきます。
しかしながら、あたかも外部に仕事を依頼すれば、マジシャンであるかのように、明日からでも売上や利益が上がる。任せておけば新しい事業が立ち上がる。そのような考えでは、うまくいくものもうまくいきませんし、時間・コストもより多く費やします。また理解度によってはトラブル等に発展する可能性さえあります。
★成果を出すのは当事者だ!
「とりあえず(何か)提案してよ!」「とりあえず売上あげてよ!」というような丸投げ気質で仕事を依頼しても、損をするのは当事者である依頼側です。
私のような専門家ができるのは、依頼者側の問題点を具体的に抽出すること。そして、依頼者側と問題点を共有すること。そして、その改善策・方法論をを話し合いの上提案し、実行に移させること。そして、場合によってはそのことをチェックし、更なる改善策を提案することです。
しかしながら、そのことを実行し成果をだすのは、依頼者側である当事者自身でしかないのです。仮に我々のようなものに成果を期待するのであれば、依頼者自身の権限と責任をこちら側に委譲してもらえれば、成果をだすことは可能になります。(その場合はコストアップするでしょう。)
だからこそ、安易に物事を考えるのは止め、自分たちのブランド・ショップまたは組織がよくなるために、何が足りていないのか?どんなことが必要になるのか?何を改善しなければならないのか?ということを一度深く立ち止まって考えることが必要です。そして、自分たちのブランド・ショップの成果は自分たちでだすべきものという意識を強く持つ必要があるのではないでしょうか??
今回のブログをきっかけに、この業界の「丸投げ気質」が変わることを願いつつ…終わりします。
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この度はブログをご覧頂きありがとうございます。次回もどうぞよろしくお願い致します。