マサ 佐藤

2019 08 Jan

大切なのは顧客からみて商品が魅力的なこと?

★最近質問を受けるようになった。

最近、ブログや連載で少し知られるようになったせいか、質問を受けることがあります。それはどんな質問かということを以下端折って記すと。

 

・52週MDを導入したいんですが、どうしたら良いのか?

・プロパー消化率を上げるには??

・EC売上構成を上げて、これからの時代に対応したい?

・SPA化しないとこれからの時代生き残っていけませんんか?

 

等です。これらの質問の特徴「~なければならない。」「~すべき?」的な質問が多いことです。要は誰かが言った??どこかに書いてあった?ということに影響されて、「うちも取り入れなければならない!」という焦りからか、このような質問を受けることが多いのでしょう。

★質問に対する回答は??

このような質問に対して、どのような回答??をしているのかというと。

 

”自分たちの組織の持ち駒・規模・長所からみて、そのことが必要だと感じるのらば、それすれば良いのではないですか。”

 

としか答えられません。上記の質問を例にとってみると。

52週MDを取り入れた場合。自分たちの組織にとってのメリットがデメリット以上に大きければ取り入れるべきです。しかしながら、以前このブログでも書きましたが、52週MDをこの業界で取り入れた場合。ほとんどの業態(例外もありますが)がメリットを享受することはありません。むしろ仕事・作業がばかり増えるが、売上は増えないでしょう。但し、分析検証は52週。365日でも行うべきです。

 

プロパー消化率を上げるには??単純に売れる商品を仕入・作ればいいのでは?セールしなければいいのでは??としか言いようがありません。そもそも「プロパーの定義」ってものをあなたの組織はどう捉えているのですか??としか答えられません。(はっきり言って会議用の指標にしかならない幹部の清涼飲料水。)

 

EC売上構成だけ見れば、組織の売上が下がり、ECの売上がキープならおのずとEC売上構成は上がります。SPA化しなくても生き残っている組織は多くありますし、当然メリット・デメリットが混在します。必ずしも「EC売上構成・SPA化」が今後生き残るための絶対なキーワードではありません。

 

★手段に拘る前に目的を見据えよ

このようなことに関してまず考えるべきことがあるとするならば、自分たちの組織の長所・短所を理解し、自分たちの組織が「お客様を喜ばさせる」ためにできる最適を深く考え実行することです。

 

そして、私の専門であるMDの仕事で言うのならば、「お客様を喜ばせファンを増やす」ために、自分たちの組織の長所を最大限利用し、お客様からみて魅力ある商品を提供し続けることです。そして、実店舗・EC等はあくまでもお客様と繋がるチャネルです。当然ながら、そのチャネルもお客様にとって魅力あるものでなければならないですし、日々その努力が必要です。

 

ただすべてのブランド・ショップの礎である、「魅力的な商品を提供しお客様を喜ばさせる」この目的を忘れ、手段ばかり捉われるようでは、実店舗・EC。そしてプロモーションでどんなに優れたことをしても、それは絵に描いた餅にしかなりません。

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