千金楽 健司

2022 19 May

相性抜群!ファッション×メタバース

3月24日~27日、Decentralandで開催されたMETAVERSE FASHION WEEK(メタバースファッションウィーク)。エトロやドルガバが参加し、話題を集めました。ここにきてラグジュアリーブランドやスポーツブランドを中心に「メタバース」への進出が一気に加速してきています。


adidasの「Ozworld」

Web2の時代、スマホの普及によって、インターネット=デジタルは社会における「インフラ」の1つになりました。デジタルとリアルという単純な対立構造ではなく、デジタルがリアルを内包している状態(デジタルが前提という状態)が当たり前になったと感じています。消費者はリアルとデジタルを縦横無尽に行き来し、人によってはデジタルの世界でいくつもの顔(アカウント)を使い分けて生活しています。デジタルネイティブである若い世代ほど、この“使い分け”を駆使しているのではないでしょうか。

そんな時代に登場してきたのが、Web3を代表する「メタバース」という「もうひとつの宇宙・世界」であり、「NFT」という「唯一無二のアイテム」です。


同世代の方なら賛同いただけると思いますが、そもそもファッションは自分の個性を際立たせるためのものでした。DCブランドを買うために必死でバイトして、とっておきの一枚を身に着けたときの高揚感といったら!!いまの「ファッション×メタバース」「ファッション×NFT」から、当時のワクワク感と高揚感を感じているのは自分だけでしょうか?

 

デジタル技術の進化によって変化した一番大きなものは「コミュニケーションの手段・場所」です。かつての手紙が電話になり、Eメールになり、SNSやメッセンジャーアプリになりました。おそらく、Web3が進んでいけば、SNSやメッセンジャーアプリも「メタバース」上での何か(アバター同士の会話がチャットになるのか、ボイスチャットなのか、それ以外のものなのかはわかりませんが)に変化していくでしょう。メールが、そして、LINEがメインのコミュニケーションツールになったように、いずれはメタバースがコミュニケーションのメインツールとなる時代がやってくるのは間違いありません。

さて。

メタバースでのコミュニケーションが「当たり前」になると何が起こるか。ユーザーは、自分のアバターがイケてるかどうか…かっこいい、かわいい、クール、キレイ等…他のユーザーからポジションな評価をもらえるかどうかを重視するようになるのではないでしょうか。自分自身のアバターを自分好みにカスタマイズするために必要なもの…それこそファッションアイテム(ファッションNFT)です!

「リアルの洋服にこだわりはないけれど、アバターに着せる洋服はとことんこだわってる!」

という時代がきても何もおかしくないのですよね。

いまはまだ投機的な色合いも強い「ファッション×メタバース」「ファッション×NFT」ですが、この流れは止められないと思っています。いまからしっかりと準備をしておかなければ、取り残されてしまうのではないでしょうか。

いま、我々も必死に勉強し準備しているところです。