千金楽 健司

2020 30 Jan

ノードストロームも二次流通に参入 1月31日にストア「See You Tomorrow」オープン!

ついにというニュースがでました。二次流通市場の成長を考えたら、当たり前の決断です(2028年には二次流通市場がファストファッション市場より大きくなるといわれています)。


オープン前日のノードストロームNY旗艦店

Nordstrom Launches Secondhand Clothing Sales | BoF Exclusive, News & Analysis | BoF
 

記事によると

・ノードストロームの「See You Tomorrow」ストアは1月31日にオープン。バーバリー、トムブラウン、イザベルマラン、オフホワイト、アディダスなどのブランドの中古品を販売
・ノードストロームの在庫品(返品された商品、破損した商品)を商品として展開
・六か月間の予定だが延長の可能性も
・ギフトカードと引き換えで顧客からの中古品販売にも応じる

そうです。今回のプロジェクトに携わっているノードストロームの責任者の言葉として

“So many Americans are already engaged with recommerce, whether it’s rental or retail”

という言葉が記事で紹介されていますが、日本でも状況は同じです。
「すでに多くの日本人は、レンタル・小売りに関わらず、すでにリコマース(二次流通)に取り組んでいる」のです。

昨秋、メルカリが「「アパレルかくれ資産」は最大2兆5千億円である」という調査結果を発表しました(衣替えで「捨てる」アイテムを捨てるかわりにメルカリで売れば、その売上総額は最大2兆5千億円になるという試算)。この「かくれ資産」が表に出てきた場合、すでに国内のアパレル中古市場には2兆円以上の在庫が眠っているということになります。業界関係者にとって、驚異的な数字だと思いませんか?

縮小を続けるファッション市場、拡大を続ける二次流通市場。

100年の間、常に変化対応をし続けてきた老舗企業であるノードストロームが二次流通に参入するのは当然の流れだといえるでしょう。今年のNY視察では、そういった二次流通についても体験してきたいと思っています。