千金楽 健司

2022 18 Nov

サステナブル時代の百貨店とは?~セルフリッジの取り組み~

4R(Resale(再販)、Repair(修理)、Rental(レンタル)、Refill(詰め替え))を前面に押し出し、同業他社に先駆けてサステナブルへの取り組みを進めているセルフリッジ。
イギリスの高嶋さんが興味深いニュースを教えてくれました。

セルフリッジの「PROJECT EARTH」ページ

▼Selfridges wants resale, repair, rental or refills to near half of transactions by 2030
https://www.retailgazette.co.uk/blog/2022/09/selfridges-reselfridges-sustainability/

4Rに関する様々なサービスやイベント(子供向けの環境講座等)を行っているセルフリッジですが、今回、驚きの発表をしました。
上記の記事にあるように

2030年までに、顧客へのサービスのほぼ半分を再販・修理・レンタル・詰め替えにすることを目指す

というのです。こんな百貨店、他にはないですよね。
デジタル分野では米・ノードストロムが、サステナブルでは英・セルフリッジが先頭を走っているなということを改めて痛感しました。

記事によると

・昨年、再販商品の売上は240%増加(17,771点を売上)
・28,000件の修理を受付(1/3はスニーカー)
・年間2,000点以上の商品がレンタルされた
・8,000点以上の詰め替え商品が売れた

そうです。
とはいえ、まだまだこれらはセルフリッジの全取引の5~6%にしか過ぎない、微々たるもの。
その「微々たるもの」を今後8年間で45%まで増やすぞ!(サービス強化するぞ!)という、セルフリッジの宣言です。まさに「モノを売って終わり」の商売から「モノを長く使って(愛用して)もらう」商売への転換ですね。

今後も引き続きセルフリッジに注目していきたいと思います。