千金楽 健司
「三方よし」のサービス ZalandのConnected Retail
ロンドンの高嶋君から近江商人も納得の新サービスを教えてもらいました。ドイツ生まれのECサイト・Zaland(ザランド)が提供しているConnected Retail(コネクテッドリテール)です。
新型コロナウィルスのパンデミック時に小売店舗支援としてはじまったというこのサービス。
・Zalandに実店舗を持つ小売店が自分たちのお店の在庫をデータとして反映
・商品が売れた際に実店舗から直接顧客に発送
・Zalandが手数料を引いた売上額を小売店に振込
という流れで運営されています(イギリスではまだのようですが、ドイツ、オランダ、ポーランド、スウェーデン、スペイン、フィンランド、ノルウェー、デンマークで展開中)。ZOZOに各地の小売店が出店しているようなイメージですね。
このサービス、
・小売店
手数料が発生するが(5~25%※)、自分たちの在庫を集客の努力なしに巨大なオンラインショップで販売できる。
※手数料は、契約やアイテムなどによって異なる。
・顧客
より多くの商品・在庫を1つの場所(Zaland)で確認し、購入ができる。
オンラインショッピングでありながら、地元のお店からの購入に繋がりローカル店を支援することができる。
自宅近くから発送されることでサステイナブルな観点からも罪悪感がない。
※ローカルなお店を支援したい顧客向けに「小売店から発送される商品」だけを選べる機能も搭載。ロックダウンなどでお店がオープンできない時期が長かったヨーロッパ。小さな小売店などではコネクテッドリテールの売り上げで助けられたという話もあるそうです。
・Zaland
委託という形でより多くの商品を扱うことができる。
出荷も(各エリアの)小売店からなのでロジスティック上の負担が少ない。
まさに「三方よし(買い手よし、売り手よし、世間よし)」なサービスとなっています。日本でもウケそうなサービスですよね。
デジタルの力でこんな素晴らしいサービスをリリースしたZaland。これからも注目していきたいと思います。