千金楽 健司

2021 12 May

キャッシュレスが多数派になったイギリス

AILのウェビナーにも登壇してくれているロンドン在住の高嶋さん。毎月現地の最新情報をまとめたレポートを送ってもらっているのですが、その中にこんな記事をみつけました。

▼ Two thirds of adults haven’t used cash in over 12 months

イギリスにすむ成人についての話題なのですが、なんと「(成人のうち)2/3の人が過去一年間に現金を使用しなかった」という調査結果がでたそうです!現金を使う人の方が少数派ということですよね。日本でもキャッシュレスが進んできていますが、さすがに一年にわたって「現金を使わなかった」という人はごくごく僅かなのではないでしょうか。

今回の結果にはコロナによるロックダウンが大きく影響したようです。高嶋さんも「感染予防のためにクレジットカードやデビッドカードの支払い環境を導入する小売店が増えたことも要因」になっているとレポートしてくれていました。記事にもありますが

・約61%が昨年新しい支払い方法を採用
・約77%が初めてスマートテクノロジーを使用した非接触型決済を体験

・約86%が非接触型決済方法を好む
・約25%がApplePayやGooglePayなどのスマートフォンからの支払いを好む

・約78%が現金の支払いを好まない
・約53%はATMを使いたくない

・企業の約52%は現金を完全に廃止したいと考えている

という結果がいくつも紹介されています。
コロナをめぐる状況が大きく異なっていた(イギリスはより緊迫していた)とはいえ、これほどの変化が起こるとは!正直驚きました。


個人的な意見ですが、イギリス・ロンドンのリテール事情から学べる部分は非常に大きいと感じています。NYが最先端としたら、ロンドンはちょっと先(一歩先)の直ぐに取り組めるような(我々にとっても身近な)事例というイメージでしょうか。今後もしっかりと現地の状況をチェックしていきたいと思います。