千金楽 健司

2024 09 Feb

注目!中古品のポップアップショップ

イギリスの高嶋さんから面白い話題を聞きました。
昨年末のホリデーシーズン、イギリスでは「中古品」のポップアップショップが複数展開されていたそうです。
ポップアップショップといえば新商品アピール!のイメージがまだまだ根強いですが、確実に変化してきていますね。

フリマアプリのDepop(ディポップ)は、ロンドンの中心街であるオックスフォードストリートでポップアップショップを展開。提携しているインフルエンサーが厳選した中古品をキュレーションしたそう。

Ebay(イーベイ)は、クリスマスを予算内で且つ贅沢に楽しみたいという要望に応えて、中古品のラグジュアリーポップアップを展開。高級店もたちならぶメイフェアエリアで実施し、店内には、中古のハンドバッグ、ジュエリー、時計などのアイテムがそろえられていたそうです。

少し毛色が違いますが、Amazon(アマゾン)は子供向けのチャリティ団体と提携し、同社に返品された商品などを集めたセカンドチャンスストアをオープン。書籍、ゲームなど幅広いカテゴリの商品をお得な価格にて提供したんだとか。

こうしたオンライン業者だけではなく、百貨店でも「中古品」のポップアップショップを実施しています。
イギリス国内に約40店舗を展開しているJohn Lewis(ジョンルイス)は、高級ブランドのセカンドハンド品を取り扱う「Sign of the Times( サインオブタイムス 」と提携しポップアップショップを展開したんだとか(ロンドンの高級住宅街にある同社の系列百貨店:Peter Jones にて。期間は1月31日まで)。

欧米の場合、日本よりも「サステナブルであること」に対する意識が高い(強い)こともあり、クリスマスのギフトに「中古品」を選ぶことへのハードルは我々が想像しているより低い(ギフトに「中古品」を選ぶ需要がある)ため、あえてこの年末シーズンにポップアップを実施したのでしょう。

2024年「中古品」にどう取り組むか、企業にとって重大な課題になりますね。