千金楽 健司
ライバルは消費者 無視できないCtoC市場
メルカリやフリルなどフリマアプリの台頭により、一気にCtoC取引広がってきています。消費スタイルの変化に伴い、この流れは一層拡大していくのではないでしょうか。
経済産業省が発表した2017年の「電子商取引に関する市場調査」によると
・ネットオークションの 2016 年の市場規模を推計したところ、10,849 億円となった。うち、CtoC による市場規模は 3,458 億円という推計結果になった。
・2016 年 1 年間のフリマアプリの市場規模を推計したところ、3,052 億円となった。
そうです。この調査は2017年4月発表なので、ちょうど一年前の数字といってもいいでしょう。2016年時点で約3,000憶円だった市場規模では、この一年間で大きく拡大しました。
▼ 一億総「商人」時代 CtoC「持つより使う」:日本経済新聞
先月日経に掲載された、こちらの記事によると
CtoCの国内市場は2017年に8千億円規模に拡大したとみられる。
3,000憶円が8,000憶円に!なんと二倍以上(三倍近く)になっているのです。記事に
所有への執着は少なく、売ることを前提とした買い物が定着してきた。(中略)消費者が消費者と直接取引する「CtoC」が消費のカタチを変える。スマートフォン(スマホ)によってネットでの売買が容易になり、誰もが消費者でありながら販売者にもなる。商品の残存価格はネットで瞬時に決まり、購入時と販売時の差額が実質的な価格となる。複数の人が所有と転売を繰り返すリレー消費は新しい形の共同購入だ。
という記載があるように、スマホ、そしてフリマアプリによってCtoC取引のハードルが下がり、一気に新しい消費のスタイルが広がってきているということなのでしょう。企業だけでなく、一消費者(=自分たちの顧客)がビジネスのライバルになる時代…そんな時代はもうはじまっているのです。