千金楽 健司
SNSとの付き合い方
デジタルマーケティングを推進している会社の代表である自分がこんなことを書くと皆さんからお叱りを受けそうですが…今日は、常日頃から意識している「SNSとの付き合い方(Threadsをやらないでいる理由)」について書いてみたいと思います。
LinkedIn、Twitter、Facebook、Youtube、Instagram、Pinterest、Line、TikTok…仕事柄、様々なSNSのアカウントを作成し、日々情報収集をしています。でも、一歩仕事を離れたら、SNSはダイレクトメッセージを中心に利用するだけです(そのSNSで繋がっている方々とのコミュニケーション用)。
それはなぜか?
「SNSが作り出す情報の渦に巻き込まれたくないから」です。
ご存知の通り、どのSNSにも“リコメンド”機能があります。
自分の投稿、いいね・シェアした情報、繋がっている人たち等をSNSのAIが自動的に分析して、「おすすめ」の情報を「これ、好きでしょう!」と提案してくれる…結果、SNSのホーム画面を見ると、その人の好みがすぐにわかりますよね。自分の志向にマッチしたものばかりを見続けていると、その志向・考えはより強化されていきます。
ダイエットに興味関心がある人には、ダイエットに関する情報が“リコメンド”されます。
芸能人のゴシップばかりをチェックしている人には、エンタメニュースの情報が“リコメンド”されます。
コロナが怖いという情報が好きな人には、コロナ怖い系のニュース等の情報が“リコメンド”されます。
陰謀論的な情報が好きな人には、陰謀論的な情報が“リコメンド”されます。
SNS上では、一人一人、見ている情報が全く違うんです。
それぞれが「自分が心地よい(好きな)情報だけ」にどっぷりつかっているのがSNSの現実です。
コロナによって現実世界もだいぶ「分断」させれられていますが、SNS上ではその「分断」がより細分化されているといっても過言ではありません。
少し話がそれました。
SNS自体は非常に便利なツールです。いまやインフラといってもいいかもしれません。
SNSを使えば、同じ嗜好、マインドの個人同士が繋がり、リアルでは簡単に実現できないコミュニティをあっという間に形成することができます。小売/サービス企業が自社の顧客と繋がるためにも不可欠なツールであることは間違いありません。
でも…そんな世界で私が大事にしたいのは、自分の感覚なのです。
私たちは宇宙のエネルギー場(クラウド)から直感、ひらめき、モヤモヤ、しっくり、などの感覚で情報を得ています。自分の心の状態が穏やかで満たされていると、この宇宙クラウドからの情報をキャッチしやすくなります。
TwitterやYoutube等のSNSは確かに便利で面白いですが、それ以上に、自分の心がキャッチする情報の方が遥かに重要な気がします。
少しだけ距離を置いて、SNSと付き合っていく。
一日の中で必ず「自分の心が何を望んでいるか」を自問自答する。
何か新しい情報や人との出会いがあった時は、まず、自分の心に「しっくりくるか」「モヤモヤしないか」を聞いてみる。
「自分の心を把握し、自分の心と対話する」習慣を作っておかないと、SNSが作為的に作り出す情報の渦に巻き込まれ、望まない現実・不幸な現実を作りだしてしまうことになるかもしれません。
SNSにハマり過ぎず、SNSの情報を一歩引いた視点から俯瞰してみること。
SNSの“リコメンド”世界にすがらず、自分の感覚を研ぎ澄ましておくことが重要ですね。
最後に…SNSはプラスにも働くけれど、対立と分断を促進するツールである事も考えていかなきゃと思っています。