千金楽 健司
世界を席巻する中国発越境EC
最近やたらと広告がでてくる「TEMU」。
あまりに安すぎる価格に驚いている人も多いのではないでしょうか?
そんなTEMUですが、今年のスーパーボール放送中の超・ゴールデンタイムにCMを放映したそうです。SHEIN同様、最初から越境ありきのビジネスなのだと痛感させられました。
China e-Commerce
https://www.gbm.hsbc.com/en-gb/insights/global-research/china-ecommerce
香港出身のケビンがこんな情報を教えてくれました。
英HSBC銀行が発表した最新の中国EC市場予測レポートにあった情報だそうです。
・中国発の越境EC(AliExpress、TEMU、SHEIN、TikTok Shop)のGMV(流通取引総額)は、2025年に5,000億ドルに達する可能性
※2019年:1,550億ドル、2023年:3,500億ドル
成長のスピードが桁違いなことに驚かされます。
ちなみに「世界最大の食品越境ECを目指す」というビジョンを発表したTEMUについては
・2027年、TEMUのGMV(流通取引総額)は1,400億ドル(約21兆円)に達する見込み
という予測がでています
TEMUは、ファッションやコスメに注力しているTikTok Shop、SHEINとの差別化をはかり“総合小売(※)”の越境ECとして勝負するということを鮮明にしているわけです。
※4月19日から米国とカナダでスナック菓子の販売を開始。その前日には、世界に向けて食品マーチャントの誘致も開始している。北米からスタートし、アジア、そして欧州でも、順次に展開していく予定。現時点では基本的に委託販売を採用。
サステナブルがより求められることが確実な中、こうした中国発越境ECがどんな風に成長していこうとしているのか、引き続き注目していきたいと思います。