千金楽 健司
Netflixオリジナル作品『ブラック・ミラー』が面白い
知り合いが進めてくれたNetflixオリジナル作品『ブラック・ミラー』。すっかりはまってしまいました。Wikiによると、2011年にイギリスのTVシリーズとしたスタートした番組とのこと。現在はNetflixオリジナル作品としてシーズン4まで公開されています(Netflixはこちら)。
急速な進化を遂げたテクノロジーがもたらす歪みと人間の醜い業が交わる時、そこに広がるのは世にも不思議で奇妙な世界...。オムニバスで綴るSFシリーズ(Netflix紹介文より)
紹介文にあるように、どのエピソードにおいても「テクノロジーの進化によって近い将来起こりそうなこと」が描かれているのですが、その視点はキラキラした、温かいものではなく、あくまでシニカル。そのためバッドエンドなエピソードがほとんどなのですが、どれも“ありそう・起こりそう”な内容なだけに目が離せず、いろいろと考えさせられました。
個人的に強く印象に残ったのは、シーズン3第1話『ランク社会』。
このエピソードで描かれるのはSNSにおける評価が実生活でのランクに直結しているという世界です。ランクはすべてオープンになっていて、自分自身の評価はもちろん、家族や店員、すれ違う人の評価まで知ることができるという、想像するだけで恐ろしい(気味の悪い)世界が描かれています。
原作・制作を手がけるチャーリー・ブルッカーは、番組の内容と構造について以下のように語っています。
「それぞれのエピソードは異なるキャスト、異なる設定、異なる現実ですが、私たちが不器用であるならば、それらのエピソードは私たちの今の生き方、そして私たちが生きるであろう10分後を表している」
彼がこの言葉を“いつ”発したのかわかりませんが、『ブラック・ミラー』で描かれる世界は、もうすでに10分後どころか5分後…いや3分後にやってくる世界を表しているのかもしれません。
興味のある方はぜひ一度Netflixをチェックしてみてください。