児玉 千恵子

2019 07 Feb

仙女も飲みたかった保命酒を…~未来へとつなげる人財に託してそっと見守る薬膳のプロ~

 年末から年始にかけての寒い朝に、「保命酒(ほうめいしゅ)」(備後の特産品)を、 熱い紅茶に入れてすすった。
 エアコンが効いているのに足が冷たい夜には、お猪口で一、二杯ほど飲むと深い眠りの世界へと・・・。
 保命酒といえば、かつて潮待ち港として栄えた「鞆の浦」(福山市)が、発祥の地であることをご存知の方も多い。
 そちらへは、新旧の入り混じった建造物や家々を窓越しに見ながら、福山駅から瀬戸内海へと車で30分ほどで着く。 左手に海岸線が広がり、右手には歴史を宿す山々と、ドライローズの色に似た景観が視界に飛び込んでくる。
平成いろは丸  ワビ・サビのきいた町家通りを散策したり、船着き場の真向かいにある仙酔島(日本で初めて国立記念公園に指定された、瀬戸内海国立公園の中心にある)を眺めたり、 「平成いろは丸」に乗って島へと渡り時を忘れるのもいい。
 鞆は、瀬戸内海に突き出た沼隈半島の東南端に位置する。東は紀伊水道から、西は豊後水道からの満ち潮が、鞆の沖合でぶつかる。 港への船の出入りは、頃合いを見て潮の流れに委ねることで上手にできる天然の良港として栄えた。
 昨年の5月24日に、「常夜灯」などの港湾施設が残る鞆の浦が、文化庁より「日本遺産」に認定された。
133年の歴史を語りつぐ店舗の景観。・・・毛筆による貴重な資料を、
ウィンドウ壁面のパーティションに有効活用(VMD演出 C.Kodama)

入江豊三郎本店 ◇ 保命酒のルーツと数々のエピソード
 保命酒には、命を保つ酒として16種の薬草が入っている。江戸時代の初期(万治2年・1659年)に生まれた薬味酒。…(略)…(以下全文は、月刊「中小企業と組合」(全国中小企業団体中央会)2019年2月号をご覧ください)

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