児玉 千恵子

2019 01 Jan

活字を読み・人を読み・商機を読んで邁進する飛躍の年

 三が日も過ぎて、七草粥を食した後の、静かな朝のひととき・・・。
 2019年の「亥年」にあやかって、玄関に「猪」と太い筆で描かれた、赤茶の亙を飾ってみた。
 床の間とリビングには、漆塗りの重箱に、銀色の水引きをからませ南天を活けてみた。 二階の窓際には、少し奮発して、沢山の「水仙」をガラスの花瓶に、半球状に挿してほのかな香りを楽しんだ。
 さて今年は、2020年の東京五輪に向けて数々の国際行事が予定されている。その先には大阪万博(2025年)も控えている。
 10月の消費税アップの動向が気になるが、小売業をはじめ各分野では、気運と期待感が高まろう。
 ところで、初詣や初日の出を逃した方に、とっておきの興味深いスポットをご紹介させていただく。
八重洲地下街(株)のヤエチカのイノシシ 東京駅の八重洲南口改札口の近くに、大きな「イノシシ」像がデンと設置されている(八重洲地下街株式会社運営のSCヤエチカ内)。
 フィレンツェにあったイノシシ像の由来に感銘を受けた団体(日進畜産工業株式会社・所蔵)により設置された。 本場では、その鼻を撫でると幸せになれると言われてきた。 その伝えに思いを馳せて、鼻を撫でに出向くと、「お買い物運」も良くなろう。
 いよいよ年末・年始をまたいできたウィンターギフト商戦も、「福袋」に始まり、「ご年賀」「成人式」需要で・・・一段落のひとくぎり。
 次には、梅春物の新作とクリアランスセールのラストスパート。 15日の「女正月」「花正月」用のサプライズ品を吟味したい。 水面下では、すでに春ギフトと「バレンタインキャンペーン」がスタートしている!・・・(本文冒頭より)

「ストアーズレポート」2019年1月新年号 連載第163回「商いの実学・遊学・雑学」は、「活字を読み・人を読み・商機を読んで邁進する飛躍の年」!

 年号が変わる節目となる今年、市場と世相の大きなうねりを読み、ユーザーの多様なニーズ・ウォンツ・シーズを読み、 各店がそれぞれのビジョンを掲げながら、実践・検証・修正を重ねて、商戦をダイナミックに展開していきたい!

◇閃きの伝言板(睦月~睦びの月・初空月)
 バブル経済が崩壊した1991年には、忘れられない出来事があった。
 その年の1月半ばに「湾岸戦争」が起きた。・・・その時、ロンドンとパリへ出向いていた私は、ホテルのテレビを観ていたが、 朝からものものしい異様なニュースが流れた。
 その日に、パリから日本へ帰れるはずが、ロンドン回りで厳重な警戒態勢をくぐり抜け帰国した。
 その年の秋に、英国発の偉大なロックバンド「クイーン」のボーカリスト「フレディ」が、ケンジントンの自宅で45才という若さで天に召された・・・。(本文より抜粋)
 まるで昨日のようなバブル経済の崩壊・・・「市場の変遷をふり返り、先を読む」「買い物の手段・場所の多様化」「販路開拓、ニッチ市場を求める」など、 2019年初春の児玉千恵子の「閃きの伝言板」とは・・・?

◇全国規模でまちゼミが加速中
 中小企業庁は、平成3年の予算から街づくりの活性化と集客力の向上を目ざした助成金や補助金制度を開始した。 にもかかわらず、多くの商店街は衰退していった。
 そのような時代に、「三方よしの活性化事業」として、「まちゼミ」が始まった。 今現在、「まちゼミ」の実施地域は、全国で300ヶ所(店単位では、一万店が取り組んでいる)に届こうとしている。
 モノを売る姿勢・心支度は、百貨店・SC・量販店・パーキングエリア、その他も含めて基本の原理・原則に違いはないが・・・。

◇パワーを届けてくれる魂の音楽とこだわりの衣装
 年末にひょんなことから話題のシネマ『ボヘミアン・ラプソディ』を観る機会があった。
 フレディが、1986年にお忍びで来日したとき、西武百貨店で一度に800万円の買物をしたというエピソードも興味深い。 ・・・伝説のバンドクイーンと、フレディのサービス精神、そして映画撮影時のバンドスタッフの衣装再現へのこだわりは・・・?

【児玉千恵子オリジナル プロ販売員模試】 「服飾のゼネラリスト力 テスト」

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