児玉 千恵子
満ち潮と引き潮のように昔と現代・未来が交錯する旅の始まり 第183回 商いの実学・遊学・雑学
Je vous souhaite une bonne année!
1月の旬の色は「想紅(おもいくれない)」(まっ白な雪の中に、ぽっかりと浮かんだ、真っ赤な椿の風情)で、睦月は、1年の期待と夢を託せる旅の始まり月…。
各地の商空間では、年神様とお客さまをお迎えする玄関に、どのような「祝い花」を設えただろうか?
我が家では、備前焼の大きな円形の器に、赤い椿と白い椿を生けこみ、一本松をバランス良く配してみた。
コロナ禍での明るい出口が見えないままに、梅春商戦がスタートしたが、丑年にあやかって、押しの強い歩みを続けながらコツコツと、新しい姿の商形態を確立すべく邁進していきたい!
昨秋からの「Go Toトラベル&イート」キャンペーンで、人の流れがあったものの、人々の暮らしや経済は、一部を除いてポジティブな傾向ではないが、商人は不安を抱えながらも、前向きに可能な限りの防御態勢と商いに努めている。
毎日の商いの中で、お客さまに楽しんで頂ける話題を集めたり、必要な商品を調達したりと、元気をお届けできる催事を行っている。
また、各地の菓子処では、和菓子で作った「おせち」を重箱に詰めた、年始の「お遣い物」や「おみやげ」を企画して活性化に努めている。
一方で、こちらもコト起こしの一環に入るが、プロレスの故「ジャイアント馬場」さんの愛車「キャデラック エルドラド1976」(全長約6㍍×幅約2㍍)を、関係者が、彼の故郷三条市(新潟県)に寄贈して注目を集めている。
サービス関連では、和歌山県白浜町の「ホテル川久」のエントランスホールの天井に貼りめぐらされた金箔(19万枚・総重量2.5㎏)の数と広さが、ギネス世界記録として認定され、訪れた人々を感動させている。
いずれにしても、令和3年は、心と身体が「癒やされる」「元気になれる」「刺激をもらえる」などのキーワードが、ヒト・モノ・サービスの必須課題になろう。・・・(中略)・・・
全ての分野で、デジタル化とデジタルマーケティングの世界が広がっている。しかし、それらを実践していくためのエネルギーは、人への投資から生まれ、お客さまからのリアクションと感謝の心が、商人にとって、どんなに励みとなることか…。
この先少なくとも6ヶ月程は、体力をつけて、心の疲れをコントロールしていく必要があるだろう。
まずは、梅春商戦とクリアランスセールを、制約のある状況下でがんばっていきたい!・・・(以下、ストアーズレポート2021年1月号を)・・・
「ストアーズレポート」2021年新春1月号の児玉千恵子書き下ろし連載第183回「商いの実学・遊学・雑学」は、『満ち潮と引き潮のように昔と現代・未来が交錯する旅の始まり』
今号の主な内容は、
◇ 閃きの伝言板~スタイリングマスク
◇ 歴史が香る郷愁をそそる作品~「冬の手づくり作品展」(岡山髙島屋)「和らぎ工房」~MADAME KAZUブランド
◇ ノスタルジックな店舗空間~鞆の町並み保存会「つくろい空間」
【プロ販売員模試】 「梅春の実学・遊学・雑学力 テスト」
〔PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
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