武田 尚子

2018 08 Jul

展示会ビジネスのイノベーション

「モードシティ」改め「ユニーク」初日。主催者のユーロベットによるプレスコンファレンスでは、その新しいネーミングのコンセプトや今回の重点策のみならず、2つの重大な「アナウンス」があった。

 

新しいことに挑戦する際に、外部のエキスパート組織とのパートナーシップを組んできた同社。今後の方向性としてスポーツ分野を強化していくために、Sportair と Like That という2つの組織と提携し、アウトドアスポーツやウインタースポーツを切り開いていくという。

 

それ以上に、まさに時代の大きなうねりを痛感したのは、今後、中国市場への本格参入を希望する出展者ニーズに対応し、アリババグループのB2CオンラインプラットフォームであるTmallと長期的なパートナーシップを組むと発表したことだ。

膨大な数の中国消費者と結びついた同社のプラットフォームは、世界の有名ブランドをはじめ、15万ブランド以上の展開実績で急成長しており、ランジェリーにおいても既に、ラペルラ、トリンプ、ワコール、オーバドゥ、カルバンクライン、ビクトリアシークレット、インティミッシミといったグローバルブランドを扱っているという。

 

同社との取引を今年5月にスタートさせたばかりというオーバドゥは、中国での売り上げが好調に推移しているとのこと。プラットフォームであるTmallとの間には、中間業者(中国在住のフランス人)が介在していると話していた。

 

いずれにしても、ユーロベットという展示会ビジネス企業の、時代対応の的確さと巧みなプレゼンテーションには考えさせられるものが大きい。

日本から来ている唯一のジャーナリストとしては、この状況がどうしたら国内ビジネス関係者に伝わるか、一人で受け止めるにはあまりに重いものがある。

 

 

Tmallとの契約にサインするユーロベットCEOのマリー=ロール・ベロン(左)