Rocky

2017 13 Dec

適正価格とは

最近は原価をオープンの話題が多いですね。そこで…当たり前の疑問です。

本当に良い物なのかな?
そもそも良い物とは?

例えばUNIQLOは良い物?無印良品は?

自分は両社とも良い物だと思います。2社を否定するならトヨタを否定するのと同じ事です。

2社ともに良い物を作ろうと物つくりに多額の投資をしています。

少量しか作らない…作れないと…エルメスみたいな工房が無いなら…普通に考えたら少量で良い物を作るのはかなり難しいです。

だから…アパレルの新ブランドはなかなか利益が出ない…。

まさに陸王でアッパー素材が大手に取られましたよね…ビジネスでは当たり前の事です。

例えばニットなんか国内の良い工場は本当に少ない…そうなると海外へとなる。

製品には人件費が乗っかって来ます。日本人の人件費は高い…だから日本製は高い…そこに何か海外生産品に比べて『良い物』の優位性が値段の価値だけあるのでしょうか?

自分は日本が大好きだから日本製を応援します。それは海外工場に負け無いように努力してる工場だけです。

もう日本製だけではお客様は買いません…だからアパレルメーカーがそこにデザインで付加価値を付ける事が大切です。

海外ならそれなりの量が必要になります。少量で良い物を作るって簡単じゃない…。

とはいえ大量生産、大量消費の時代は終わりつつあります。

あのヴェトモンのディレクターのデムナ・ヴァザリア(現在はバレンシアガのディレクター兼務)がこんなことを言っています。

「ヴェトモン」の公式Instagramには…「ファッションは非常に汚い産業。アメリカの売れ残り在庫は年間500億ドル(約5兆円)に達するほどだ。アパレル経営者らは、サステイナビリティーや、二酸化炭素排出量の削減などについて声高に主張をしている。しかし、彼らはもっと簡単な解決方法が眼前にあることを知らない。過剰生産を防ぐことは、それだけでサステイナビリティーにつながるのだ。ファッション業界では、ラグジュアリーブランドの成長の背景に“明確な消費”があることを主張しがちだが、彼らは需要以上の生産を行っている」…

実際にヴェトモンは少量生産しかしていないので完売商品が多数です。

しかし…ヴェトモンはめちゃくちゃ高いです。

プリントTシャツで42000円…。
バックプリントには様々なブランドコラボをしている証のプリント!
コートのバックもブランドロゴ!

ヴェトモンは良い物なのでしょうか?結論として何が言いたいかと言うと…

良い物とはデザインも含まれるという事です。そこにはブランド価値や企業価値も含まれます。

だから高くても自分はヴェトモンを買います。

エバーレーンの成功はブランディングだと思います。

単純に適正な価格と言われても…

そもそも工場、メーカーの利益、人件費に適正なんか無いからね…






おしまい…。