山中 健

2018 27 Feb

ニュー・ノーマル消費とファッション

ニュー・ノーマルとは「新しい常識」という意味。消費の新しい常識が定着したことを感じます。

ニュー・ノーマル消費という言葉が生まれたのは、アメリカ。2007〜2008年の金融危機のときです。それまでの、経済の常識が通用しない、新たな常識が生まれているという意味で生まれました。

その後、新たな消費を表す意味で、ニュー・ノーマル消費という言葉が使われるようになりました。それは何かというと、モノを手に入れることが幸せでなく、自分の大切な人やモノ、コトを大事にすることが幸せだという考えです。

この背景には、テロによる争いにより、「身の回りにある日常がかけがえのないものが本当幸せ」という気づきがあり、絆を大事して、本当に価値のあるモノやコトのみに消費をするという消費者の意識の変化があったとされます。

日本でも、東日本大震災以降、このような考え方が広がったのではないでしょうか。それにより、ブランドやトレンドを追っかける消費者は少なくなり、一部のマニアだけとなっています。

多くの人は、ファッションはそこそこでいい。他の自分の大事なモノ・コトにお金を使いたいと思っています。そして、デジタル・オンラインテクノロジーによってそれは加速しています。そこそこのものは、サクッとネットで探してアマゾンで買う。こだわったものは、とことん調べてリアル・ECで買うというようになっています。

だからと言って、ファッション業界に厳しい事ばかりではありません。顧客が大事なモノ・コトを踏まえたソリューション、また顧客が気づかないような提案してエモーションを喚起させるなどの働きかけをすれば、顧客との絆を保持でき、かつ新たなお客様との出会いがあると思います。

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