マサ 佐藤

2017 18 Dec

数値は「やる気」を引き出すためのツール

またか!とお思いの方も多いでしょうが、私はこのブログで数字・計算が苦手だということを何度も書いています。数字・計算の才能があればおそらくこの業界にいることはありませんでした。また、この業界には私と同じように数値・計算が苦手な方も多く存在することでしょう。

 

★アパレル業界は数字が嫌いな人が多い??

週次MTや月次会議の資料がA3で小さくなった数値がずらりと並んでいる資料をみて、蕁麻疹のようなものができたり、見る気が失せ、メモ紙替わりに使用している人も多くいる筈??です。

そんなこんなでこの業界であれば、数字・計算が苦手でも、ある意味「何が売れる」「これがかわいい!!」等の感性で生きていける部分もあるので、感覚頼った言動・行動でも通用したりします。

 

★算数を使い数字をかみ砕けば、(相手に)わかりやすく(目標を)伝えることができる。

しかしながら、責任ある立場となり、部下を指導・率いていくようなケースでは、さすがに感性に頼った言動・指示では目的・目標を達成するのが、より難しい時代になってきたのも事実ですし、そんなことではいけません。

確かに資料だけ見ると、数字は難解でメンドクサイものに見えますが、使いようによってはこんなに便利なツールはありませんし、(仕事の)同じ目的・目標に関わる人にとって「やる気を引き出すツール」として利用できるものです。

 

例えば、簡単な例としては、

”〇〇年以内に〇〇年度既存店売上を10%以上達成したら、給料を〇〇%アップ・還元します。”

となれば、人はそれだけで「やる気」を想起することができます。

 

他には一見達成不可能な目標で、皆が「無理やで~。こんな目標・・・」と考えるような目標であっても、数字を利用し解り易く説明できれば、やる気を引き起こす可能性が高まります。例えば、

 

”10店舗展開の事業部の店長会議で、「この商品は2000枚作ったので、店長さん頑張って売ってください!!」という指示を出しても皆のやる気は失せるだけでしょう。

 

しかし、以下の指示だとしたらどうでしょう。

「この商品は売れそうなので2000枚作りました。確かに1店舗辺り200枚売らねばなりません。しかしこの商品の販売期間は3か月です。1か月1店舗67枚売れば良いということです。1日約2枚売れば(全体で)2000枚売れます。しかも、この売上目標が達成できれば、それだけ店頭の売上予算の10%を達成するのと同じことです。1日2枚売れる方法を皆さんと本部の私たちで考えませんか」”

 

★数値は実務者の「やる気」を引き出すツールとなりえる

​この指示が正しいかどうかは解りませんが、しかし「この目標なら、何んだか行けそうな気がする~」ってなりませんか??しかもこのことだけで、予算の10%も取れれば、予算達成の過程も見え、更にその先の手当てのことも視野に入り、「やる気」を想起させることも可能かもしれません。

 

数字・計算は一見メンドクサク苦手に感じる方が多いかもしれません。しかし算数を活用し、具体的に細かく相手に伝えることを意識するだけで、目的・目標を組織内で共有することを可能とさせるツールとして一番効果的なものです。

 

だからこそ、数字・計算から逃げるではなく、「算数をして細かくし相手に解り易く物事を伝えるツールとして便利なもの」​として意識・活用するだけで、今までの自分の積み重ねた仕事・経験が更に活かせるものになるのではないでしょうか。

 

 

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