マサ 佐藤

2018 22 Jan

在庫は点ではなく線で見よ!

「在庫が多い!!やばい_| ̄|○」

と感じた経験は、アパレル小売業に携わっている方なら少なからず経験したことでしょう。そして、在庫が多いなと感じるとセールをし、在庫数量を減らしにかかる筈です。

 

★在庫が多いと感じる根拠は何?

しかしながら、その在庫が多いと感じた根拠は一体何なのでしょうか?金額??それとも点数?倉庫にいったらいつもより多い感じがしたという感覚でしょうか?意外にこのことが良く理解出来ていない人が多いのがこの業界の現状です。

 

売上が不振なときに、売上のベクトルを変える起爆剤になるのは、売れる新商品です。そして、その在庫を持たない限りは売上が変わりません。リスクをもって在庫を抱えることも、売上不振を脱するある意味一番の近道とも言えます。

 

しかしながら、そのような状況のとき。根拠なき感覚での仕入や在庫の判断はある意味危険とも言えますし、場合によっては、在庫過多での過度なセールでその後のシーズンの「顧客離れ」を起こす可能性があります。

 

★在庫の金額。点数を見る際にどういうところを見たらいいの?

では一体??在庫金額を見る際に注意すべき点はどんなことなのでしょうか??

 

・自分たちのブランド・ショップの癖を知ること。

→まず一番に知らねばならないことは、自分たちの組織の癖をしることです。例えば、セレクトショップならば、インポート等の買い付けの商品はシーズンの始めに集中しがちです。ということは、2月末・8月末の在庫金額はかなり膨らむということです。

 

またリードタイムの長い組織は基本的に平均在庫金額が多くなります。どのタイミングで在庫金額がMAXになるのか??等を事前のMD設計で癖を知っておくべきだということです。

・翌月売上比と在庫金額の両方をチェックせよ。

→翌月売上比とは??

例えば、組織Aの2月の在庫原価が10,000円で、3月の売上予測が10,000円で粗利率が50%だった場合。売上原価5000円になります。その場合の2月末の翌月売り比は?

 

2月末在庫原価10,000円÷3月売上原価予測5,000円=200%になります。要は2月末時点で凡そ、(3月以降の)売上の2か月分の在庫金額を持っているということになります。このケースは、先述したようにセレクトショップ等でよく起こる現象です。自分たちの組織の各月別売上翌月売上比のベターがどの程度なのか??ということを知っておくことが重要だということです。

 

また、むやみ在庫金額の大きさだけで判断してはいけません。アパレル小売業で在庫がMAXピークになるのは??おそらく6月末と12月末です。これは、セールの影響からくるものです。

 

例えば、先述した組織のAの6月末在庫原価が13,000円だっとします。2月末在庫の1.3倍です。そして、7月の売上予測は15,000円。しかしセールがあるので粗利率の目標は30%。すると売上原価は10,500円になります。しかし翌月売上比でみると124%です。この場合は一見在庫が膨らんでいるように見えても、7月はセールで商品の売上点数が必要なので、ある意味必然とも言えます。(この数字はあくまで参照。自分たちの組織の適正値を調べてみてください)

 

★在庫は時点で見るのでなく、先の見通しまで線でみることが重要

在庫金額の大きさというのは、その月々の店頭の状況によって変化するものです。しかし、その時点での在庫金額の大きさだけに目を奪われてしまうと冒頭に述べた通り、間違った施策を実行する要素になりかねません。また、前回のブログでも述べたように、在庫(原価)金額以外にも点数も両立してみるということも重要です。また、現場に足を運び、(厳しい)顧客目線で商品の位置づけを判断するということが最も大事なことです。

 

在庫管理を適切に行う上でのポイントは、在庫金額を先の見通しまで見える、管理帳票を使用し線で捉えることが重要です。そして、そのストーリーを理解した上で、適切な施策を実行することです。そのことで、本当に今在庫が多いのか??少ないのか??ということを具体的に知ること。根拠をもって議論することが大事です。

 

根拠なくMT等で在庫のことをああだこうだと言っても何も前に進みません。在庫の先の見通しを可視化し、先の見通しを見据え、少しでもお客様の喜ぶことを実行する。このことが重要なのではないでしょうか?

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