千金楽 健司

2018 15 Jan

民族性?習慣?「現金払い」好きな日本人

キャッシュレス決済が主流となっている北欧諸国(現金決済率2%のスウェーデン、国内でのコイン紙幣の造幣を停止したデンマーク等)や、高額紙幣を廃止したインド、アリペイ&ウィーチャットペイによって一気にキャッシュレス化が進む中国…今更ですが、“決済”のトレンドは確実に「キャッシュレス」の方向に進んでいます。日本でもスイカをはじめとする交通系電子マネーのおかげか、ここ数年でその兆しは少しずつ見えてきていますが、世界と比べると日本人が「現金払い」好きであることは間違いないようです。

カード嫌いの日本人はなぜレジで行列中も「現金払い」に固執するのか?=岩田昭男 | マネーボイス

記事によると

「消費支出に占めるカード利用の割合」は日本が17%でこれは先進国ではビリに近い数字なのです。(中略)米国は41%ですし、中国は55%、オーストラリアは63%、カナダは68%、お隣りの韓国は何と73%もあるのです。

なんだそう。

こうして比較すると日本の数字がどれだけ低いか一目瞭然ですね。その背景には

・現金を持ち歩いていても安全
・偽札等の心配がない

という日本の安全な治安環境と

・クレジットカードのセキュリティが不安(スキミングなど)
・“カード破産”という言葉のインパクト

というマイナスイメージ(ほとんど思い込みのレベルだったりするのですが…)が色濃く影響しているように感じます。特に一定以上の年齢の方には、こういったマイナイメージが根強く残っているのではないでしょうか。

オリンピックが開催される2020年までには日本でもキャッシュレス化は進んでいくはずです。孫やひ孫の時代には「紙幣ってなに?見たことない」という社会になっているかもしれませんね。