上野 君子

2021 20 Jan

相方を失った物たち

冬は危険と分かっていながら、またやってしまった。
ピアスを失くしてしまったのだ。
しかもおおぶりのゴールド。

イヤリングは失くすからと、耳たぶに穴をあけてもう40年。
ピアスなら失くさないというのは大間違い。ただひっかけるタイプではなく、ピッチっと留め具をとめるタイプでさえも行方不明になる。
最近は目もよく見えなくなったので、お風呂場で外したまま、どうやらお湯で流してしまったものもあるようだ。

なぜ、冬が危険というかというと、タートルネックセーターにコート、その上にストールをぐるぐる巻きしているうえに、私は防寒のイヤーマフやら、さらに胸元には老眼をぶらさげていたりしているので、それらを外で取ったり付けたりしているうちにピアスがとれて、どこかで落としてしまうのだ。

手元に残っている、ゴールド製フープピアスの片われだけでもこれだけある!
どこかでふいに出てこないかなと、ほぼ実現不可能な期待を捨てないでいるのだが。