上野 君子

2020 26 Nov

お酒のない人生なんて

今さらいうまでもないが、私はお酒をたしなむ方だ。
「たしなむ」というより、かなり好きだ。
病気か何かで禁酒を命じられたらどうしよう、生きていくことができないとまで思う。

どうしてお酒が好きなのかを深くつきつめたことはないが、なぜお酒を飲むのかと考えてみると、それはおいしく食事をするためである(食事は生命維持に欠かせない)。
家でも毎日、晩酌を欠かさない(といってもビール最小缶+日本酒おちょこ2・3盃)だけではなく、昼食も家にいたら白ワインをグラスに1杯が定番。それだけで、食事を用意したり食べたりすることが楽しくなる。

ただ、家で飲むのと、外の飲食店で飲むのは別物。
外では一緒にいる人との会話や、その店の雰囲気や出される料理など、お酒をとりまく空気感が、(当たり前だが)家とは異なる。旬の肴など、おいしいものをいただくのはワクワクする。自然に酒量も進み、その時々によって違うが、日本酒なら多くても3合でやめておこうと思うが、いつのまにかもっと飲んでいることも少なくない。

「好き」といっても、昼から夜まで立て続けに飲むということはしない(できない)。シャンパンやワインを一人で1本開けるなどということは皆無。
それほど大酒飲みではないし、胃腸も肝臓もそんなに頑丈ではない。
私をあちこちに連れまわしたい酒好きの友人からのお誘いを、最近はなるべく避けるようにしている。体力も経済力も減退の一途のわが身。まさに自分を守るのは自分しかないのだ。

それにしても、昨今のコロナの影響で、外でお酒をいただく機会が少なくなったのは、やはり寂しい。