上野 君子
2018
01
Feb
インテリアに取り入れたい素朴なカゴ素材
ファッションの見本市に比べると、インテリア関連はトレンドの変化はゆるやかで、シーズンごとにがらりと変わることはそうない。
というより、世の中のトレンドがどう変わろうと自らのブランドのテイストや専門性を貫く出展者が主流。それだけ市場が大きく、それぞれの役割が明確といえるかもしれない。
それでも「メゾンエオブジェ」は視察に足を向けるのが年1回になったこともあって、その年らしい発見がある。
今回気になったのは、藤や柳、竹といったカゴ素材を使ったランプシェイドや植木鉢カバー。大きな見本市会場の天井には、カゴのシェイドが下がっていた。
会場の方々でも、この素朴でナチュラルなテクスチャーが目についた。
ここでの気になるトレンドは、既に市場で人気のものも少なくなく、ロンドンの「リバティ」ではセール品を集めたコーナーに、柳フレームの鏡や藤素材の照明器具が置かれてあるのが目についた。
「ZARA HOME」の2018春夏コレクションのイメージビジュアルにも共通の世界感がある。
このホッと安らぐようなナチュラル感はまさに今の気分だと思う。