久保 雅裕

2018 13 Aug

ニューヨーク・キッズ19SSレポート1

チルドレンズ・クラブ

ニューヨークの19年春夏キッズトレードショーが開かれた。ハドソン川近くのジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンターでは大型見本市の「children’s club(チルドレンズ・クラブ)」が、またチェルシー地区ではパリのトレードショー「playtime newyork(プレイタイム・ニューヨーク)」が2018年8月5~7日の同日程で行われた。

プレイタイムNY

出展ブランド数は、チルドレンズ・クラブが564、対してプレイタイムは186。プライスレンジの裾野が広いチルドレンズ・クラブとクリエイティブレベルを維持するプレイタイムで棲み分けている。

チルドレンズ・クラブは、「CULATE(キュレイト)」というゾーンを設け「タルティーヌ・エ・ショコラ」「ケンゾー」「ジャン・ブルジェ」「アトランタ・モカシン」「シャラビア」など45のイノベーティブでコンテンポラリーなブランドを集めた。また初出展が100以上、ショールームや輸入卸も29社が出展した。

e.x.p.japon

日本から初出展を果たしたのは、ビー・インターナショナル・グループの「e.x.p.japon(イー・エクス・ピー・ジャポン)」。マザーバッグやベビーリュック、ビブなど赤ちゃん周りのグッズを披露した。また9月には特許出願中の新製品も発表予定で、そのプレビューも兼ねてディストリビューターやエージェントの開拓を目指して出展したという。ママバッグは10000円(税別小売価格)、ベビーリュックは3500円など。

プレイタイムNY

一方のプレイタイムは、初出展が全体の約3割を占め、53ブランド。カテゴリー別(重複あり)ではベビー・トドラー服が129、ジュニア服が59、服飾雑貨が69、靴が24、オーガニック・フェアトレードジャンルが34、他に下着、水着、マタニティー、玩具、ライフスタイル雑貨など。国別では米国の72を筆頭に、フランス28、スペイン22、英国16までが2桁出展国で、アジア、米大陸、欧州、オセアニアと31ヶ国から集めた。日本からは4社5ブランドが出展した。また有名ブログの「PIROUETTE(ピルエット)」によるアワード(賞)には、NY初出展のスペインブランド「KISSE(キッセ)」が選ばれた。

次のレポートでは、プレイタイムに出展した日本企業の動向を伝える。