武田 尚子

2019 19 Oct

リサイクル素材の取り組みが進行

オーガニックコットンの「プリスティン」では、10月初旬に開かれた2020春夏物展示会で、「リコットンプロジェクト」が発表された。

これは同ブランドが2012年から実施している染め直しなどのリサイクルの取り組みである「リプリプロジェクト」の一環。家で眠っている衣類や生産の過程で出る布を回収し、もう一度綿にもどす再利用技術(反毛)によるもので、今回の展示会ではこのリコットン(反毛綿)を混紡した糸を使用した最終製品が数種類(レディス10型、メンズ6型)登場している。Tシャツから裏毛パーカー、シャツや畔編セーターまで、季節を問わず着られるベーシックなものが多く、ややスラブ感のある独特の風合いとなっている。

 

こういったリサイクル素材の取り組みは、もちろんオーガニックコットンに限ったものではない。

日本国内ではまだ多くはないが、近年、“サスティナビリティ(持続可能)”を共通テーマに世界的に広がっており、パリのランジェリー展や素材展では生地からレース、副資材に至るまで、ポリアミドやポリエステルを中心に多様なリサイクル素材が見られる。海洋廃棄物から再生されたファイバーによるビーチウエアも目につく。

 

プレミアムストレッチファイバー(高付加価値ポリウレタン弾性繊維)として、ヨーロッパで人気を高めている旭化成「ROICA」もその代表。生地メーカー、レースメーカーなどのネットワークによって、市場を広げている。

今、ランジェリーのトレンドリーダー的存在のフランスブランド「LIVY(リヴィ)」は、「ROICA」EF(土に還る分解性)を使用したイルーナグループのモダンなグラフィック柄のストレッチレースを使用。

アメリカのマイアミを拠点(イタリア生産)にした人気ブランド「コサベラ」は、「ROICA」V550(リサイクル糸)を使用したストレッチレースを使用している。

共に、環境を配慮したサスティナブルなグループ「エコスマート」を取り入れており、これらの製品ブランドによって「ROICA」の知名度も高めている。