武田 尚子

2021 26 Feb

外出は減っても造形ニーズ復活

このコロナ禍おこもり生活においては、ノンワイヤーブラやソフトブラなど、とにかくラクで快適なタイプや細かいサイズを気にしないブラがクローズアップされ、売れ筋となっている。その一方で、バストの補整機能や造形機能に対するニーズも高まっている。

バストをきれいに保ちたい、自分のサイズに合ったものを着けたいと、診断サービスを受ける人も少なくないようだ。
その時々の比重というものはあっても、常に対極な物が同時に存在するのは世の常である。

グンゼ「トゥシェ」から発売されている「マシュマロボムブラ」も、バストの造形性を重視したブラジャーの例で、「バストをもっとも美しく見えるバランスに盛るブラジャー」とある。「盛る」という表現を久しぶりに聞いた。
同ブランド史上最も薄いワイヤーによるノンワイヤーのような着け心地でありながら、やわらかで厚みのある特盛パッドによって、バストを寄せ上げるという。神業盛、サギ盛、あざと盛と、盛り方も3種類ある。
“みちょば”こと池田美優をイメージキャラクターに、若い層へのアピールを図っている。