武田 尚子

2020 26 Nov

南イタリアから届いたファッションの希望

イタリアのプレスエージェンシーから、地中海の陽光あふれる美しい動画と画像が届いた。
クラフトマンシップにあふれたクリエイティブなデザイナーおよびクリエイターが集まり、イタリアならではのファッションの強みを発信しようというプロジェクトで、イタリアにおける最初のロックダウン直後に発案されたものだという。
冬の到来とともに、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が進むなかで、ともすると忘れかけていたようなファッションの力を、まぶしいほど強烈に感じさせるものとなっている。

ストーリー性に満ちた撮影はファッションフォトグラファーのFederica Paola Muscellaによるもので、南イタリアのアプリアで撮影された。名付けて、「メイドインイタリーの叙事詩”Mediterranean Sunsets”(地中海の夕陽)」。

参加ブランドは、昨年7月にパリの展示会会場で出会った「Kinda 3D Swimwear」(水着)をはじめ、「Hats and dreams」(帽子)、「Gipsy rose」(靴)、「Via mail」(バッグ)、「Diletta Nobile」「Giulia Dominici」(ジュエリー)といった独立系ブランド。
このように違うカテゴリーとのコラボレーションによって、ポストコロナのファッションの再生を目指したPRを行うというスタイルには共感が持てる。

ヨーロッパではそういう動きが早くからおきているように感じるが、経営も事業も、他者と協同で取り組むという姿勢を私も見習いたいと思った。