武田 尚子

2020 03 Aug

秋冬物の販促も既にスタート

コロナ禍のせいか、長梅雨のせいか、季節の感覚がおかしくなってしまっているが、今は8月初旬。関東では、立秋を前にしてようやく猛暑がやってきた。

昨日、久しぶりに新宿の百貨店をのぞいてみたが、日曜日にもかかわらずお客は少なめ。
化粧品売り場はお客よりも販売員の数の方が多かったし(見本を手にとって試すことのできないコスメの店頭は厳しい)、すっかり吹っ飛んだ2020春夏物の高級ブランドセールには、インバウンド客復活の姿が目についた。

さて、インナーアパレル業界では、2020秋冬物の展示会および発表はほぼ終わったが、同時に、店頭およびWEBでは既にシーズン立ち上がりの商品が紹介され始めている。
時間予約制などの内見会だけではなく、少しずつであるが、YouTube動画やオンラインを活用して新製品を紹介するという動きもみられる。

トリンプ・インターナショナル・ジャパンは、7月中旬の2日間、青山にあるPR会社の一室で、コロナ対策万全のもとで2020秋冬物の内見会を行った。
「トリンプ」「アモスタイル」「スロギー」の3ブランドそれぞれに、テーブルの上やラックに代表的な新製品を並べて紹介するというもの。いつもの華やかな演出とは異なるが、一対一の丁寧な説明が聞けるよい機会となった。
ベーシックな売れ筋をしっかりおさえている「トリンプ」、ちょっと自由な冒険もしている「アモスタイル」、テクノロジーを活かしたモダンなデザインが光る「スロギー」と、バランスの良さが感じられたのもこの規模ならでは。

「トリンプ」のシーズンテーマは、“ラ・ヴィ・アン・ローズ(バラ色の人生)”。
「恋するブラ」「天使のブラ」から「フロラーレ」までどのブランドも、バラのモチーフをデザインに取り入れている。花の中でもバラはやはり王様、その分かりやすさも魅力だ。
特に、デビュー20周年を迎えた「恋するブラ」は、SNSを活用したキャンペーンに力を入れている。