武田 尚子

2020 10 Jul

伊勢丹新宿店婦人服で3D計測導入

一昨日、三越伊勢丹PRからプレスリリースが届いた。一般紙では既に記事が出ているが、このアパログではどなたも言及されていらっしゃらないので、紹介させていただく。

三越伊勢丹は、オンライン、オフラインともに「最高の顧客体験」を提供することをめざし、百貨店の強みである「人の力」と、最新のデジタル技術をかけあわせたマッチングサービス「マッチパレット」を、伊勢丹新宿店の本館3階婦人服(イセタンパーソナルラボ)でスタートさせる。


これは、昨年ここでも紹介したワコールで開発した3Dボディスキャン技術(3D smart & try)を、百貨店の婦人服に初めて活用するもの。全身のサイズを5秒で計測し、可視化された体型データ(お客様の体型タイプを27種類に分類診断)に基づき、プロのスタイリスト(販売員)がお客様一人一人にマッチするスタイリングを提案するサービス(無料)となっている。


これによって、従来の買い物にかかる悩みの時間、買い回りの時間を短縮し、約50ブランド、約1万種類の洋服から、その方の要望に沿う最適なスタイリングを提案することが可能となるという新しい買い物スタイルだ。

サービス開始は7月15日(水)。30分コースと90分コースがある。
三越伊勢丹アプリからの予約、あるいは店頭でも枠があればその場でサービスが利用できるという。さらに「マルチパレット」公式LINEアカウントからのオンラインチャットサービス(無料)による質問・相談も可能になる。

オンラインでの活用も多岐に考えられるものだが、いずれにしても、最初は店頭での「3D計測」が前提となる。
これによって体型が数値的にデータ化され、自分の体型タイプを客観的に知るわけだが、自分自身に本当に合ったスタイリングを本当に知るためには、プロのスタイリスト(販売員)の経験やセンスが活かされることはいうまでもない。

それともう一つ、実際にワコールの“3D smart & try”を体験済みの立場から。
日本で展開されている婦人服は、インナーウエアに比べるとサイズ展開が非常に限られているので、その辺のマッチングが実際にはどのように行われるのかが注目される。