進士 恵理子

2020 25 Jan

Lissabon in Berlin


間口の狭い小さな店が、歩き慣れたWrangelstrasseにできていた。宝石みたいな焼き菓子がショーケースに収まっている。ポルトガル発祥のPastel de Nataだ。




カフェなのだがむしろお菓子屋さんの趣が強い。窓きわに木板を張っただけのバーに背の高いスツールが一脚あるだけ。お菓子を買いに来たついでにエスプレッソをちょっとすすってく、と言った感じか。





ペンキの色が異国情緒をだしているのは、明るい水色と黄緑が混じったような色が港町を思わせるからか。光り輝く地中海に似合うブルーだ。でもここは平野の街ベルリン。グラフィティーとコンクリートの灰色の町。ベルリンには個人経営の小さな飲食店が多い。イタリアン、タパス、ベトナム、トルコ、移民の数だけ食もさまざまだ。