大城戸織布

2022 21 Jan

かば~ふぁくた~

この業界で偶に耳にする カバーファクター

色んな捉え(考え)方がある

 

要するに織物を構成する糸間の隙間の事(空隙率)

透け感・風合い・密度の限界値等々の目安にしたりする

特にリーチング(タテ糸準備)に手間を要する

ドビーや平織物の参考値で使われる

が、幸いにしてJQ(ジャガード)の場合、タテ密度こそは変えられないが

織り組織等のタテ糸の動きが容易に変えられるので

(電子JQなら尚更の事)

殆どその数値を目安(参考)にする事が無い

 

うちの場合、目安というより目案・耳案を頼りに

限界密度や織り組織を見極める

 

密度 ・・・ 打ち戻りが激しく、織物が波打つ ・・・ NG

組織 ・・・ JQが暴れる ・・・ NG

 

上記の状態でも製織出来るが、織機(JQ)の事を案ずれば

負荷が掛かると、それなりに耐用度も落ちる

部品や機械の交換等の費用(数十~百諭吉)負担を

先方が快諾してくれれば話は別である!?

 

今回、とある案件が持ち込まれ

自己(事故)責任で新たな領域にチャレンジしてみようかと

(殿下の放蕩? 遣るんぢゃなかったシンドイ労務の始まりです)

 

今回のターゲッキ(機)は

 

ER ・・・ ヨコ糸の汎用性はあるがトルクが今一つ

の弱点補強をしてみようかと

 

織り前側の一部を

 

バラして

 

みた・・・

 

何時もながらのボディーブロー(後悔の念)を食らいながら

結構、否、かなり面倒臭いのである

 

今思えば懐かしい・・・

20年程前・・・

50過ぎたら設備投資から解放され、ノラクラの機屋でフェードアウトしていく

の構想に現を抜かしていたのに

 

その現が憂鬱ながら、新たな夢現を掲げて目指しているという

アンビリーバンバンなハタヤー道を歩んでいるではないか

 

ぬ、抜け出せない・・・

 

 


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